燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや
今日の一言。「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」(「史記」陳勝)小鳥は大きな鳥の志や思考を理解できないという意味で、転じて小人は優れた人を理解できないという意味。中国・秦の時代に陳勝・呉広の乱を起こした陳勝は雇われて田畑を耕作していました。ある日、人に雇われる身の上を嘆いた後で「もし富貴になっても互いに忘れずにいよう」と言います。周囲は「お前は雇われの身。富貴になどなれるものか」と言うのに対して上記の言葉を言いました。
その後陳勝は強大な秦に反旗を翻して戦い、王となって司馬遷の史記に名を記されるほどになりました。一方で彼を笑った周囲の者は誰一人として名を残す活躍をしていません。笑った燕雀は鴻鵠の志を理解出来なかったが故に大きく差がつきました。
◾️眼力のなさは致命的
このように志を理解するか、笑って相手にしないかは歴史のターニングポイントになり得ます。陳勝の人物を見抜ける眼力を持った人がいれば支援者、同志として名を残す機会に恵まれたかもしれません。
今、志を得ずに周囲の無理解で孤立している人もいるでしょう。しかしそれは自分がダメなのではなく周囲が燕雀なだけかもしれません。理解しない人が多いのは必ずしも自分の欠陥とは限りません。
◾️先行者利益を取れない場合とは
何か新しい事に挑戦する人は周囲の無理解にさらされます。「事業プランが非現実的だ」「まず今のポジションで周囲を納得させてからだ」などの言葉が返ってきます。集団を納得させる事は大切であり、組織のチームプレイは一面においては正しいかもしれません。しかしそれらを過度に重視して言葉に従っていては好機を逃してライバルに先行者利益を取られるだけです。特に今は変化の速度が極めて速く、ついていけない者は先行者利益を取れません。
防ぐためには強みを理解して磨き上げる事です。これにより冷静な視点を持ち、周囲の雑音を遮断する事ができます。自分の強みに熱狂し、没頭しましょう。自分が何のために存在し、どこへ向かえば良いかが理解できているからです。自分の存在は替えがききません。したがって自分の人生には唯一絶対の価値があります。仕事の評価は他人がするかもしれませんが、自分の人生の価値は自分で決められます。今日も強みを伸ばしましょう。
#スキしてみて #強みに熱狂 #経営
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