国難にあたるときのリーダーシップ
今日は臨済宗の無学祖元の忌日です。無学祖元は南宋の出身でしたが北条時宗に請われて来日。鎌倉で多くの武士に禅を教えました。時宗は強大な元の侵攻に悩み、相談したところ無学祖元は「驀直去」(まくじきこ)と示したと言われています。大意は「危地では、危地に一身ひたりきり、一直線に没頭すべき」という意味です。また、二度目の弘安の役では「莫妄想」(まくもうそう)という言葉も授けています。日々元軍の強大さと向き合い孤独な政務を続けていた時宗はこれにより心身を整え、世界最強の元の二度に渡る侵攻を撃退しました。
時宗が妄想に惑ったままでは日本の勝利はあり得ませんでした。二度に渡る元寇は神風によって偶然勝てるほど容易いものではありません。日本のリーダーの時宗が一心不乱で身を捨ててはたらきに没頭したからこそ武士団が機能しました。
現代の経営でもリーダーが惑っていては迅速な判断ができず現場は混乱、停滞します。現代は乱世であり、果断な決断と迅速な判断がなければいかなる組織も滅びます。ひたすら没頭する事で思い悩む煩悩を断ち切ることこそが未来をつかむ秘訣です。
#経営 #強みに熱狂 #強みに没頭
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