子どもの本を大人が語るポッドキャスト第9話『霧のむこうのふしぎな町』
6年生のリナが夏休みに訪れた、霧の谷の「めちゃくちゃ通り」。
そこには、ふしぎな人たちとふしぎな出来事がたくさん!
宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』に影響を与えたとされる日本のファンタジーの名作です。
作者の柏葉幸子さんは2022年1月、『帰妙寺横丁の夏』で、アメリカで翻訳出版された児童書で最も優れた作品に贈られる「バチェルダー賞」を受賞されました。おめでとうございます!
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【今回のタイムテーブル】
0:00 はじめのごあいさつ・お便り紹介
初めていただいたお便り!mosaさんのコメントはこちら ↓
・「ハイファンタジー/ローファンタジー」って何?
ハイファンタジーは異世界の物語。例えば『指輪物語』や『ゲド戦記』。
ローファンタジーは日常と地続きの不思議。つまり『ドラえもん』。
07:05 今回の作品紹介
『霧のむこうのふしぎな町 (新装版)』柏葉幸子 作/杉田比呂美 絵/講談社青い鳥文庫
11:25頃 このお話のここがスキ
*ローティーンの女の子の憧れ、全部乗せ!例えば、
・知らない街に一人で行く。
・ステキな洋館の一部屋を与えられる。
・お仕事をして人の役に立つ。
・不思議な街の住人たちと仲良くなれる。 などなど。
*リナの感情の起伏がリアル。でも、物語が進むにつれて安定。成長が見られる。
*「めちゃくちゃ通り」だけあって、予測不能な展開!
*子どもから見たら、大人の世界はめちゃくちゃ。実は大人の世界との出会いを描いている?
*住人たちは、めちゃくちゃだけど人にとやかく言わないのが気持ちいい。
*6年生の女の子が「あのね、聞いて聞いて!」と話してるみたい。
自分と同じ、物語好きな女の子が書いているみたい。デビュー作ならでは?の天真爛漫な書きぶり。
*個性豊かなお店でお仕事体験。自分が働くならどのお店?
*『千と千尋の神隠し』への影響とは?
31:10頃 この人にご注目!
お話を盛り上げる登場人物について語ります。
*タマ
心優しいトラ。大きな動物と仲良くなるって憧れるよね。
*ゲンじいさん
リナを霧の谷に導いた人物。
めちゃくちゃ通りの「外の人」だけど、もしかして?と気になる存在。
≪余談≫めちゃくちゃ通りへの「行き方」と「帰り方」が興味深い。
・傘に導かれた「行き」
・時間が狂っている「帰り」。でもお土産を持っていて、幻じゃないことがわかる。
42:45頃 今回の処方「生活に疲れた人におすすめ」
・これは一種の冒険物語である!
日々の生活こそ冒険。そう考えると、新鮮な気持ちで毎日を送れるのでは?
45:00頃 ≪おまけ≫
高校時代、この本について語り合った友達による
「子どもに読ませてみた」レポ。
46:20頃 よいこのソングブック
♪ Wonderland / 松岡英明
♪ やさしさに包まれたなら / 荒井由実
※動画サイトで見つかりませんでした!
音源をお持ちの方も多いと思うので、聴いてくださいね。
≪余談≫
新装版では挿絵が違う。
旧版の「ふしぎな町」感があるイラストも味がありますよ!
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このポッドキャストで、子どもの本を面白がってくれる仲間が増えたらいいなと思っています。 ぜひ聞いてみてくださいね♪
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