繰り返しの宵だけど
まばたき止めない星灯り
光を纏うせきれきの描く弧が
惑星の円みを教えて暮れる
地平線 水平線 宇宙と地面
境目が解るのは斯処からだから
成層圏に居ては唯の群青
真空管ラヂオの豆球みたく
小さい惑星の更に
小さなモノはコトから初まり
有限から幽玄を行き来する
奏でられる楽曲は幾年を具現化
リズムはイズムに流れるようで流転
ウロボロスは変わらず尾を甘噛み
現代史の教科書の白黒噺が総天然色
イマ呼吸してるコトさへ奇蹟だよ
祖母祖父が戦乱で失くさなかった
生命とニンゲンらしさを継承され
産声が鳴らす はじめまして世界
随分と奇麗で素的に様変わりレジーム
其れでも渇望して仕舞う悪いニンゲン
渇きを埋める為に荒野を創っての
繰り返し繰り返し原生林には
とんと縁ないヒトの暮らし営み
泪や祈りは無碍のまゝが佳かったな
神様だって創れるのがヒトなのに
絶え間ない國の争いから町内な争い迄
毎日 顰めっ面した誰かの正しいに
一枚噛み 傍若無人に闊歩する騒音
しっちゃかめっちゃか決壊し
溢れてるコトバに浸からず
誰彼の柔らかな純水を掬って
咽喉に ささやかな潤い
四六時中御在宅な愛不在で佳いよ
貴方が紡いだコトバの ぬくみ
明日をゆき交う為の晏眠処方箋