時々観なおしたくなるフォレストガンプ
俯いた向日葵畑 ゆき交う風 窓枠だけ遺った日々は 駆け脚で促す地球儀 膨張せず定まった円のなか 所狭いなって王様同士やりあって 争い失くす為の争いなら 二度もやって随分 縁が在るみたい 斯の種は枯れず花実も咲かさず 渇きしか識らない 吸い込んだ血も泪も悲鳴も悲哀もが 混ざり合って真っ黒な地表だもの ガリレオガリレイも衛星で逃避行 耐えてきた ひとりひとりヲ大切に尊重し 其の御題目で飾られた世界ナノニイ 絶えず絶えず人類最初の解決策に さかまき さかまき つゞくのは 気
夜明けの静寂だって鳴り潜め 成り立ちも何もかも溶かし 茶器が触れ合い すっと空氣が乾いてゆく音色 微睡む甘い湯気 猫の欠伸 吸って吐いて純酸素を巡らす イマだけは鼻呼吸を意識する 儚く淡い生姜の香りの所業 夢見心地に つゞく御喋りに 店内すっかり井戸ノ端 器を潜る小麦肌 大衆化した黒胡椒 正午のインドカレー店の一幕
泪流す箇所も好みも感性も 解り易いトコ まるっきり違うのに 大切にしている見えない部分が そっくりだから ふたりぼっち 高望みかな高嶺の花かな 高台時間から眺める世界は夕焼け 日影は宇宙を装うみたく延びきって 輪郭 消し去り唱えるシミュラクラ もう怯えも和らいだ夜との顔合わせ 黄昏 特別 空氣感は 透きと描いてコトバの奥に 込めた想いと一緒に夜風と混じり逢う 雨浴びたコンクリートの匂い 水滴のなか橙色が浮かんで 渇いて収まる迄の紺碧の夕暮れ
斯の時期なると頭に浮かぶ「火垂るの墓」
自分史が 幸せか如何か見つめる時分は 朝からは重いな 宵だったなら睡れなくなる 宇宙ノ噺みたく遥か鋒から鋒へ そうやってキリキリ螺子の弛み 実際はギリギリかな日常 問うても如何でも佳いけど 平々から凡々まで幸せヲ踏み締め 噛み締め顳顬は偶に涙腺の所為で 脆く脆く微熱の頭痛
女性に恋する女性 男性に恋する男性 耳に眼に擦るのなら 未だ一旦停止する想いやコトバが 当たり前のなか日常のなか 溶けて馴染んで 好き通りますように 囀るようにが美徳でも 声にしないと無かったコトに 泣いて仕舞ふ世界だから
街並み さざなみ 何時迄経っても未開の宅地 有史以来から未來詩へ 連綿 紡がれ現状を維持するシステム けれど最終的解決策なら総じて灰に 大気圏より下の地球の混沌ラストは 蒼と白
ガタガタ 夕暮れ 机上の寝たふり社会は理路整然 本当の少数派の声は 横断歩道より無声 ブルーベリームーン浴びて 波風に蓋する濃紺な今日 地に脚ついて根を張り 吸って吐いて だけど踠きつゞける前頭葉
木漏れ日に透かして魅た こゝろに描かれている文面ヲ 音読み訓読み詠み返しては ほっと一息 真空へ呼吸
換気扇の下には 君が置いてった煙草 吸ってみては 苦いな性に合わないから 愛想が無いから あいこでピョンピョン 跳び跳ねる水溜まり 気の抜けた炭酸みたく 雲にも届かず曇天のち雨雲 地表近くで降る水滴が 咲かす想い出にくるぶし迄 浸かって人肌には遠く遠い暖かさ
靴ずれみたく おろし立ての 上着の機能性に四苦八苦し 平然 過ごして居るようで こゝろには溜まってる ささくれ苛苛 なあんで買って 仕舞ったんだろふ 一日を締め括るコトバ 溜め息に変換
耳に沈んで満たされ 蓋する静けさ沁み渡り 瞼に自然な重力を あゝ幾星霜メの夜が降ってくる 銀河の粒が泡みたく淡く照らす 宇宙で暮らすよう生命が 進化しても変わらずに 霜焼けた指先 鼻先の赤 生命だからこそ宿った感情を 湿った人差し指で拭ってくれる 意思持つ優しい暗闇
想い出って すゝむと云う コトバの附属品かな振り仮名かな 明滅繰り返す瞳 絶妙な平行感覺 街としての体裁を保つ容れモノ 箱モノならシュレディンガア 野良猫は今日も路地から路地への マッピングに御熱心
正方形の窓に附着した夜を するんっと洗い流す 音ノ色 ひかりノ色 新しい朝 希望の朝には 程遠いかも識れないけれど 吸って吐いての 半径三十センチ世界を 灯す呼吸はつゞいてゆく
放射冷却齎す お寒い風貌 民草の群生地 國民の一歩を 妨げ公園内に押し込める 臭過ぎる口頭技術 口だけ首相が 転がす舌ではイケないクンニ 噴き出すのは骨まで達しない肝心要 仕込みが在る画面内とは隔たり 二枚舌なのに自他共枯れてる 閻魔さんも阿鼻叫喚 抜けども 抜けども舌だけが絶倫