#18 『カラフルな魔女 角野栄子の物語が生まれる暮らし』 Review
8ヶ月ぶりのnote更新です。お久しぶりです。2023年のふり返り記事がまだ下書きに残ったままですが、今年もよろしくお願いいたします。
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私キャッチコピー
① あなたの人生にも起こる、不思議な魔法の物語。
② みんな持ってる魔法の力。あなたは何に使う?
③ 魔法で世界が平和になった!
出逢い
公開初日、2024年1月26日(金)
舞台挨拶あり13:10回の角川シネマ有楽町
この映画館はジャッキー・チェンさんの『ライジング・ドラゴン』(2013年|成龍館!!)鑑賞以来で約11年ぶりでした。
この舞台挨拶を堪能させていただきました。
感想
まさか泣くとは思わなかった。角野栄子さんの恩人との再会場面は涙なくして見られない。両隣りの席の方は号泣していました。ドキュメンタリーならではの静かな感動がとても心に響きます。
舞台挨拶のとき角野さんは晴れ女、と宮川麻里奈監督が話していました。密着した4年間で雨が降ったのは撮影最終日だけ。しかもその撮影中あることが起きて鳥肌が立ちました。
ネタバレになるので書きませんが、角野さんの引き寄せはやはり魔法なのではと感じました。映画のラストシーンにやはり◯◯! 角野さんといえば◯◯! その◯◯が登場するのですからこれは映画の神様からのサプライズですね。
さすが舞台挨拶回。角野さんに憧れているような女性のお客様が多かったです。中には見るからに魔女のような外見の方もいました。角野さんが着ているワンピースのような格好の方もたくさん。
上映中は歓声が起こったり、リアクションのポイントが皆さん同じでそれが副音声のようで作品をより楽しめました。こういうのを劇場で味わう一体感というのでしょう。皆さんの愛が伝わり心地よかった。
会場に展示されたポスターの前で、知らない人同士がスマホを渡し合って記念撮影する光景がうつくしかった。みんな本当に角野さんが好きなんだなと、ファンのコミュニケーションも作品のようにあたたかなものでした。
監督・作家コメント
『イコ トラベリング 1948-』の執筆は2年かかり、その間で4回書き直しているとのこと。これから本格的に作家を目指すぼくにとっては、ひとつの指針になりました。
娘さんの言葉やイラストが作品に反映されていることも知りました。一番身近にいる家族を作家の視点でさらに大切にしたいと思います。
ものづくりをしている人にはヒントになることばかり。角野さんの日課を真似したい。→ とりあえずウチに来てくれた保護猫のサンちゃんを肩に乗せて『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』の表紙のマネをしてみました。どうですか?
角野さんが執筆で使っているiMacは撮影の時期から逆算すると、おそらくぼくのと同じモデルです。それだけで嬉しい気持ちになるから、もう角野魔法にかかっていますね。
読者に魔法をかける(書ける)作家になろうと思いました。子どもの頃は目を閉じて空想にひたるのが好きだったので、リミッターのない幼き妄想力を魔法にかえて執筆していきます。
映画監督を引退したわけではありません。いまは1歳の子もいますし、育児と介護の仕事をしながらできる創作を考えていて、それなら小説や絵本、エッセイ、介護本などの執筆ができるかなと、そんな未来を逆算して楽しんでいます♪
マニアックコラム
ぼくは子どもの頃、あまり読書をしてきませんでした。ほとんどマンガばかり読んでいたんです。『ドラゴンボール』『ドラえもん』『スラムダンク』『幽遊白書』など。その中で本棚に唯一あったのが角野さんの『魔女の宅急便』です。あの暖色のカバーは忘れようがありません。
ジブリ作品で初めて映画館で見たのも『魔女の宅急便』でした。母にサントラCDや卓上カレンダー、下敷きなどのグッズを買ってもらいました。母もこの作品が大好きでジジのぬいぐるみが家にあったりします。知らず知らずのうちに魔女アイテムが増えてきました。
そのうち実写版の映画を見たり、オーディブルで原作を聴き直したり。気づけば小学5年生から魔女はぼくのとなりにいつもいたんです。最近は母とのLINEのやりとりで、キキやジジのスタンプが返ってきます。
そんな角野さんのドキュメンタリー映画があることを知って、これは見なければ!と直感がアピールしてきます。テレビを付けると角野さんが出演されていることが3回も続きました。この偶然は必然かも。(宇宙からの指令でしょうか)
ネットを検索すると舞台挨拶で登壇されるではありませんか。訪問介護の休憩中、席が埋まらないようにスマホで速攻購入しました。ちなみに席はキキのK列。
映画を見た日は満月でした。なんだか自分の中に眠っていた魔法の力が蘇ってくるようで、この作品に携わった全スタッフに感謝します。
宮川監督が舞台挨拶中に話された本作品の第二弾にも期待です。ナレーションの宮崎あおいさんの声も素晴らしかった。角野さんを好きだからこそ、映像にマッチしてそっとナビゲートしてくれる、見えない出演者として大正解だったと思います。角野さんが魔女で、宮崎さんが天女という宮川監督の例えも納得です。
やさしく包んでくれるあたたかい作品。きっと見た人の魔法力を取り戻して解放してくれること間違いなしです! Blu-rayが発売されたら買って何度でも見ます。
おまけ
映画を見た後、帝国ホテルでコーヒーをいただきました。「思い出は未来で待っている」自分にどんなことが起こるのか、わくわくしながら過ごしました。
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