Vol.82|思いやりトークショー
いよいよ今週末で育児休暇が終わります。来週から週の半分は訪問介護です。まだ納品できていない映像作品も多々ある中、育児と介護と編集の同時進行が始まります💦
そしてありがたいことに来月撮影の新しい映像作品の依頼も加わりました。小説の執筆と新作映画の準備もあり既に2023年が充実の予感✨ Fight!!
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はじめに
映画監督と介護福祉士の堀河洋平です。障がいのある方や難病、高齢者、LGBTQの人たちと一緒にバリアフリー映画を作っている、スタジオウーニッシュの代表をしています🌱
当noteの定期購読マガジンでは、新作映画の創作過程を販売して収益する【プロセスエコノミー】を行っています。映画のことや、映像制作、福祉などについて4,000文字程度を週に1回更新。
🎁購読特典あり → 短編映画『上にまいります』と『千里翔べ』のブルーレイをプレゼントいたします💿(詳細は当マガジンの概要欄をチェック)
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講演会の内容
足立区ユニバーサルデザイン講演会にて
2年ほど前に講演依頼を受け、コロナの影響もあり延期になったりしていましたが、無事に終えることができました。足立区役所の職員の皆さま、ありがとうございました。そして年末の週末という貴重なお時間を利用して、映画を観に来ていただいた皆さまに感謝いたします✨
当日の移動はこんな感じ
・育児休暇の関係で半月ぶりに電車に乗り梅田へ移動 → 電車が懐かしい
・北千住の乗り換えはいつも迷う → 電車を乗り間違える
・展示販売のテーブルに置いて映画のメイキングを上映するデバイス → 肝心なiPadを忘れる
司会者:渡部郁子さん
時間の都合、講演会で話せなかったこと
※スマホのメモアプリに書いた内容 ↓
(トークの下書きでざっくりしていますが共有)
バリアフリーではなく、バリアアリーに進化しているようです!
段差をなくし歩きやすくすることが、これまでの目的でした。安全面を優先。転倒防止の観点から。
今は段差を残して、段差を越える脚の筋力維持を優先。つまり運動機能を低下させない。ここに段差があることに気づく認知機能も衰えさせない。
バリアを有効的に活かす!
(UDは次のステップに入った)
(ここまで来るのに何年?)
これがバリアフリーですよ、と型にはめない。
もっと自由な発想がユニバーサル・デザインの未来形!
その人その人の生活環境に合わせた設計のこと。そのデザイン(製品であったり)を自ら判断できる選択肢の幅のようなものが必要。
相手は人間なので、誰一人として同じ人はいないように、UDは無数にあった方がいい。
例え:点字ブロックは視覚障がい者にとっては便利かもしれません。しかし、手押し車でお散歩している高齢者はつまずいて転倒する原因になります。こないだも手押し車ごと、点字ブロックの数センチの凹凸につまずいて思いっきり転ばれたおじいちゃんを見かけて介抱しました。また車いすユーザーにとってもお尻から全身に振動が響く人もいらっしゃるみたいで避けて通られます。
視覚障がい者にとっては良いものでも、高齢者や車いすユーザーの方にとっては邪魔なものになってしまう場合も。つまりこれもバリアフリーを目指した結果のバリアアリーかもしれません。
バリアの中で、人が気持ちよく過ごせる空間であったり、物のことをUDと捉えてもいいと思います。
デザインなので、この人には当てはまるけど、あの人にはハマらなかった、ということもあるでしょう。だからこそ選択肢を増やして、利用する側からもアイデアを出していく。
結局、企業の方や、デザイナーの方は当事者と一緒に住んでいないと思うので現実味がないとうか、結果後の祭りになることもありますよね。
なんでこのエレベーターこんなに狭いの?
車いす1台がギリギリじゃん、みたいな。
なんでこの優先トイレ、車いすのままで手を洗えないの、鏡も垂直で自分の顔を見れないし、等々の悲しい現実をこれまで嫌というほど利用者さんとの外出介助で見てきました。
リサーチだけではなく、高齢者や障がいや難病のある人たちとせめて1週間くらい共同生活させてもらったら机上の空想だけでなく、リアルな問題に自ら直面し、解決策の糸口を発見できるかもしれません!
デザイナー、作り手に必要なのは、困っていることは何ですか?というリサーチプラス、コロナで難しいかもしれませんが住み込みのような、ともに過ごしたり移動する時間を共有することではないでしょうか?
承認の社会
地域を巻き込む
安心
多様性
創造性
ユニバーサルデザインに必要なものは?
思いやりの心
UDに心のKを足しましょう!
UDK!!
心のバリアフリーは、KBFとしては広まりませんでした。たぶん言っていたのは、私だけです。
しかし、ユニバーサルデザインはUDとして既に略語発信しています。心のKをプラスして、UDK戦略で誰もが住みやすい街や物を生み出したい。私にできることは映画や小説など、物語からのアプローチ!
講演会を終えて
(箇条書きにします)
■質疑応答で、いろんな障がいのある人が主人公の映画を作ってほしい。障がい別の短編映画!と言われました。→ はい、作ります!(東京オリンピック&パラリンピックのボランティア研修動画では障がい別に制作しました)
■先天の障がいだけではなく、中途の障がい者からもアプローチした作品が見たい。10年前の『上にまいります』をアップロードしてほしい!という意見も。
■聾者の方が車いすを使われている方のバリアを知ることができて勉強になったと。
■視覚に障がいのある方も勉強になりました、と。障がいは多岐に渡るのでお互いの情報共有になれたことが良かった。
■聾者の方より、帰り受付で手話で話されたけど「ありがとう」しかできなく手話ができたらいいのになぁと思いました🤟
■「応援しています、がんばってください」たくさんのお客さんに声をかけていただきました。涙が出るほど嬉しかったです。
■足立区の職員さんたちに「本当によかった、成功ですね」と講演後に楽屋で言われてホッとしました^^
■今までオンラインでの打合せだったので、「やっと堀河監督に会えて嬉しい」と職員さんたちに言われて私も同じ気持ちでした。
■エレベーター内の、りみちゃんの声かけに会場、涙!
■映画の上映だけでなく、監督の想いが聞けてよかった。
■トークショーの様子は区の研修で使用されるみたいです。
■撮影エピソードで「市川さんと平田くんは利用者と介助者という関係で、芝居は初めてだったんです!」と言ったとき、会場から「へぇー!」の良いリアクション!
10年前に作った短編映画『上にまいります』が、10年後の2022年足立区で心のバリアフリーの答え合わせができました。感謝します。ちなみにロケ地はとなりの北区です 笑(メインは北とぴあ)
北区の介護事業所の出演者と監督なのに。北区さん、ご連絡お待ちしております。
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今週の映画
「夜のスカート」
🎬感想はInstagramから ↓
Instagramに書いていないこと
■小沢まゆさんは10年間、育児で俳優業を休んでいました。小谷忠典監督は8年間、親の看病をされていたとか。2人がタッグを組んだことが、この作品に大きな意味をもたらしたような気がしました。
■上映後のトークイベントで質問 🎤
堀河「タイトルがとてもユニークですが、他に候補はあったんですか?」
小沢「石鹸のナントカ… 監督からの提案でしたがダサすぎてナントカの部分を忘れてしまいました。即ボツに」
■毎年、母の日にイベント上映してみるのもありかも。
東京での上映は一旦終わりましたが、これから全国で順次公開されていくと思いますのでお楽しみに!
こちらも是非 観てください ↓
マイクロシネマコンテスト2021-2022 入賞🏆✨
『ふるさと Stay home town』(ドラマ4K部門)
2020年の5月、第1回目の緊急事態宣言中に小沢さんとリモート制作した短編映画です。熊本パートは『愛に行く』のスタジオランブルさんが担当しています。
マイクロシネマコンテスト2022-2023 作品募集中 ↓
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映画祭速報
「地球の声」「凪」
『地球の声』映画祭速報
西東京市民映画祭について
ご近所の映画祭ということもあって参加したかったのですが、残念ながら予選で落ちてしまいました。通知がなく、友達の映画監督のSNSで発表があったことを知りました。予選に関して一斉メールもなく...
この映画祭は2007年の春に製作した短編映画『プロジェクトL』以来の応募になります。その時は作品の感想をご丁寧にいただきましたが今回はなし。運営のスタッフさんが変わったのかな?
YouTubeに動画が残っていました‼️
当時、介助を担当させていただいた脳性麻痺のある方と、認知症のおばあちゃんが出演しています。miniDVで撮っていた時代ですので、データがテープです。劣化する前にデジタル化してYouTubeで公開したいと前々から思っていますが、いつになるやら💦
S-VHSの完パケならありますが、ビデオデッキをもう10年くらい起動させていないです📼
うえだ城下町映画祭 第20回自主制作映画コンテストからは一斉メールが届きました。こちらも予選通らず残念です。通知が届くだけ愛があります。
福岡インディペンデント映画祭からは、4名様からのご感想をいただきました。良いところと、そうでない厳しいご意見も含めてとても参考になりました。
やはりこういった映画祭とは今後も長くお付き合いしていきたいと思います。予選に落ちた作品の代表者お一人お一人に感想を添えてメールを送る作業は大変ですよね。映画を本当に好きじゃないと出来ない行動です。尊敬します。
『凪』映画祭速報
第2回 難病克服支援MBT映画祭に応募していましたが落選。何度もメールをいただき好印象でしたが突破できず残念。
難病の妻のドキュメンタリーです。妻を知っている友人たちは号泣していましたが、知らない人には想いが届かなかったのか、私の力不足で悔しいです。
と、こんな感じで2022年の映画祭の活動は終わりました。すべて落選という大変ショッキングな年になりました。賞は取れなくてもどこかの映画祭で扱っていただけたらよかったのですが。
私1人で介護のスキマ時間に応募。応募料もそれなりに払ってきました。映画祭の運営スタッフや審査員止まりで、お客さんに観ていただける機会がないのが悲しいです。
『凪』は既にYouTubeやInstagramで無料公開しています。いよいよ『地球の声』も来年YouTubeで公開を考えなければなりません。まだ英語の字幕を翻訳していないので、Google翻訳で英訳しながら海外の映画祭では反応がどうなのか試してみたいです。(翻訳のボランティアは現在も募集中)
『上にまいります』と『千里翔べ』は翻訳家に依頼していましたが、現状予算がマイナスなので英語の勉強をしながら頑張ります。まだeluにデジタルデータを出品中ですので応援お待ちしております。(クラウドファンディング代用)
当初、Facebookのメッセンジャーでeluのことを伝えたら、幾度も既読スルーされました。最終的に「堀河、大丈夫なのか!?」と心配される始末…。マネタイズのよき経験になりました。挑戦できる行動力はあるので次は精度を上げます。
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この後の有料コーナーは、新企画の「介護士パパの育児記録」(仮題)を書きます。ある程度記事がまとまったらKindleでデジタル書籍として販売を目標!? 介護と育児の共通点や制度のことも含めてお伝えできればいいのですが、夜中の授乳やおむつ交換で寝れない日々を過ごし、書く余裕があることを祈りつつ…
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