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やさしい、緑のものたちの

 家族でゴミ拾いをしました。そこには緑色のビブスを着た仲間たちが待っていました。変わらない、笑顔で。






■やさしい、緑のものたちの

ゴミ拾いエッセイ


 先日、グリーンバード新宿チームの早稲田清掃と、結成10周年記念パーティーに参加しました。私が最後にゴミ拾いをしたのは、2016年1月の神楽坂での清掃活動でした。なので9年ぶりのゴミ拾い。

 現在はHPから予約制となり、希望者には事前にプリントアウトしたボランティア証明書(活動参加証)にサインをもらえるように進化していました。

 今回、家族と一緒に参加をして息子(2歳)のボランティア証明書にサインをしてもらいました。息子が大人になってこの証明書を見たとき、
「2歳でゴミ拾いのボランティアをしたことあるんだぁ」
と思ったりして、自己肯定感を上げたり、環境や自然・街に興味がでたり、生きる上での選択肢が増えたらと父親なりに考えてみました。

 早稲田大学の大隈記念講堂の前で、息子に証明書をまるで表彰式のように授与したら、なんと証明書を自分の顔の前にもってきて、キスをしました。なにか言葉にできない特別なものをもらった!という感覚があったのでしょうか。

 子どもの参加者はうちの息子1人だけでした。大人たちに混ざって何かをやり遂げた達成感みたいなものを、味わったのかもしれません。

 9年前と比べると、ゴミはあまり落ちていない印象がしました。これはグリーンバードの活動が、道を行き交う人たちにポイ捨てがしずらくなる視覚効果を与えて実証されたことではないでしょうか?

 この9年間で東京オリンピック&パラリンピックやコロナ、震災といった大きな出来事がありました。人々の生活が変わってきている様子を、ゴミ拾いを通してわかるのが興味深いところです。

 ちなみに息子は「ミーなーい」(ゴミがない)と言い、トングで落ち葉を1枚だけ拾いました。落ち葉を見つけ、初めて使うトングを器用に操る姿に驚きました! 最初は2歳でトングは使えないんじゃないかと思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。

 9年前は私1人で参加していましたが、今は家族で参加するという変化も、個人的に感慨深いものがありました。

 そして、相変わらずアットホームな雰囲気で、家族をやさしく受け入れてくださる皆さんに感謝します。9年ぶりのゴミ拾いの光景は懐かしくもあり、なんの違和感もない居心地のよさは、まるで9年前にタイムスリップしたかのようでした。

 脳内で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のメインテーマ曲がリフレイン♪ 素敵な思い出をいつもありがとうございます。


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 ゴミ拾いを終えて、家族とは別行動。さぁ、グッドモーニングカフェ早稲田に移動して、結成10周年記念パーティーの開催です!

 当時、映画制作(ゴミ拾いをモチーフにした短編映画『千里翔べ』)でお世話になった仲間たちとの再会には、胸にグッと込み上げるものがありました。

 10年ぶりの再会に、元気と勇気をもらいました。これからの自分の指針になるようなお話もできてありがたかったです。家事、子育て、介護のことをしばし忘れ、私にとってはパーティーの空間が非日常となり、少し細胞が若返った感じがしました。

 何本もビールをおかわりして幸せなほろ酔いを味わい、もっとこの場で語り合いたかった。参加者全員とはご挨拶ができず、話せなかった方もいて申し訳ございません。次回はアルコールの量と、パーティーの時間配分を意識します。

 ほんのひとときの夢のような時間、といえば大袈裟かもしれない。しかし、今は息子の保育園の送り迎えと、訪問介護先の利用者宅を行き来で、行動範囲が日々パターン化していました。

 そろそろ別の場所へ移動をしたい、動きたい、でも子育てがあるし。家事をやらなきゃ。生活費を稼がなきゃ、と思考も固まっていました。だから息子と妻を連れて、一緒にゴミ拾いに参加できたことは、次のステージに向かう確実な一歩となりました。


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 このような素晴らしい機会をつくっていただいた、グリーンバード新宿チームの代表やスタッフの皆さまに感謝します。

 グリーンバード、、、おそらく特に新宿チームは年齢や職業、性別や障がいのある無しに関わらず、多様な人たちが集まります。ここに来ないと出会えない若いITに関わる人たち、台湾の夢ある青年。作家、学校の先生、アーティスト、介護職、映像クリエイター、地元新宿を盛り上げるユニークな方たち、難民支援の方々、行政関係者、政治家 等々。

 一緒におしゃべりしながらゴミを拾い、ご飯を食べて乾杯したら、笑顔の連鎖が止まりません。ゴミ拾いをきっかけに友達が増えました。

 こういったコミュニティに関われば、人生が豊かになるだろうし、災害がきた時に共助関係が秒で築けそうです。私の故郷にも《熊本チーム》があるので、帰省した際には参加してみます。

 あらためて結成10周年おめでとうございます! 20周年記念を目指して、皆さんお身体を大切に。バードだけに不死鳥のよう、元気にまた再会しましょう♪

 いやいや10年先の話より、その前に定期的にゴミ拾い、行かせていただきます✨





■写真

今回の記事のフォトギャラリー


77番のラッキービブスを着て、初めての早稲田大学を歩く息子。将来、「ここに進学したい!」と言いだすかな?


人生でこんなステキなことが起こるなんて。父親になれたことも奇跡だし、ボーナスステージを生かされているよう。


ボランティア証明書にキスをする息子。


読めないけど、ずっと見ている。


帰る直前まで見ていた。よほど嬉しかったのかな。


大切にします!


記念写真。息子は乙武さんの車いすに興味津々でした。


10周年パーティーの様子。


懐かしいツーショット。思わず「よッ!」と言いたくなる 笑


記念写真♪ 20周年記念パーティーも、またみんなと!


10年来の仲間たちと再会♪


カメラが入り、参加できなかった新宿チームのメンバーへ、動画が贈られるそうです。ステキな配慮♪


非売品の神楽坂手ぬぐいをいただきました。ありがとうございます!


息子は帰りにグリーンなデザートを食べたそうな♪


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短編映画『千里翔べ』ポスター|映画祭で奨励賞他、Eテレの番組にも出演!


本編30分をYouTubeで無料公開中!


当時の貴重なインタビュー付きメイキング映像!




■やさしい、緑のものたちの

縦書きで読みたい方用



 昨年から執筆はiText Expressを使用しています。Pro版もあるようですが、無料版でも充分すぎるほど活用できています。Mac版のWordが起動しなくなったので、しかたなく無料版のMicrosoftを使っていますが、Wordが縦書きに対応しておらず困っていました。

 作家の森沢明夫さんの『プロだけが知っている小説の書き方』(オーディブル)を聴いて、iText Expressのことを知り助かりました。感謝します。
 
 他の作家の皆さんは、どんなソフトやアプリで執筆されているのだろう?




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