WBCで見えたチームの強さ

WBCの予選4試合。
日本は4連勝。素晴らしい成績で準々決勝に駒を進めることが出来ました。

そこで見えてきた強さの秘訣。試合の中での成長。
極限状態でのパフォーマンスについて見ていきたいとおもいます。

世界との戦い方

日本はほぼ全ての選手のパフォーマンスがよく発揮出来ているように見えます。
これは日本代表というプレッシャー化において、普通の選手ではなかなか出来ない心理状態だと思います。
この心理状態の裏側にはダルビッシュ有投手の影響が大きいように思えます。

宮崎合宿の初日から参加したダルビッシュ選手。チーム最年長という立場もあり、チームを引っ張る役割を自分の中に課せたのだと思います。

しかし、リーダーのというスタンスを取るのではなく、家族のなかのお兄ちゃん的なスタンスをとっているように思えました。

どのような会話なのか。
そこまではきこえませんでしたが、とても真剣に聞いているように見えました。
後輩に寄り添い、後輩の言葉を引き出せる先輩。そして能力も引き出せる。素晴らしい先輩、チームだと思います。

常に勉強する

試合中印象的だったのは、投手陣はずっとボールを触っていた事。そして、相手チームの球種について意見を言い合ってた事がとても印象的でした。
試合中にも関わらず、常に研究し自分の成長に繋げる。わからないことは先輩が聞くスタンスにいるから聞きやすい。
これもチームが出来上がってるからこそ成しえることだと思います。

大谷選手の名古屋ドームでのバッティング練習を、練習相手のチーム、そして日本代表のチームが見守り凄い凄いと注目の的になっていました。
しかし、一人だけ難しい顔をした選手がいました。3冠王村上選手です。

後日、youtubeでダルビッシュ選手が語ってますがこのとき村上選手は悔しがってたそうです。俺は大谷に勝てない。どうすれば勝てるんだ。今、日本で1番の打者が悔しがる。そしてまだ前に歩み出そうとしている。このスタンスにいるからこそ選手は自分で成長し続けられるのでしょう。
現状に満足しないこと。アスリートに限らず、今の社会に必要な要素だと私は思っています。

プレッシャー

日本代表という常人では考えられない環境でプレーしている選手たち。ゴルフは失敗すれば自分の責任で、自分で解決できます。しかし、チームプレーの野球は自分のエラーがチーム全体のエラーになるのでとてつもないプレッシャーになると思います。
これは相手選手も同じです。

1番ヌートバー
2番近藤
3番大谷
4番村上

強烈なクリーンナップです。しかし、唯一結果を残さない選手がいました。村上選手です。
このオーダーを見て相手ピッチャーの心理を見てみましょう。
1番3番はメジャーリーガー。とても強烈なバッターです。しかも、3番大谷は世界に誇る選手。強烈なプレッシャーが相手ピッチャーに襲い掛かります。

プレッシャーは適度にあると、自身のパフォーマンスが発揮しやすくなります。しかし、過度にかかるとパフォーマンスは下がります。
もちろんリラックスも同じです。

このオーダーの影響で、大谷選手の強烈なプレッシャーを得た相手ピッチャーは村上選手の打席になると少しリラックスできるようになります。
そのため、パフォーマンスが向上し、村上選手には常に心理状態が強い状況のピッチャーと対戦することになったのだと思います。
そのため打順が少し入れ替わるだけでもパフォーマンスは上がるように感じます。
ゴルフにない相手と対戦する心理。とても勉強になる戦いでした。

対応力

国際試合で特徴的なのは、様々なピッチャーから打たなければいけないという状況です。知らない選手が多いため、その場で対応しなければ攻略ができません。
そこで武器になるのは、対応力です。
このタイプのピッチャーにはこうすれば打てる。この経験値が野球でもゴルフでも必要なのだと改めて感じました。

ゴルフでは、様々なライに天候、そして芝生への対応が必要になってきます。
なので、その場に応じた対応をしないといい結果には繋がりません。
経験値、そして自分の事を理解する事。これがとても大切になってきます。
私はよく行なっているラウンドレッスン。この中に、ショートゲームに特化したラウンドレッスンを行なっています。
このレッスンでは、ショートゲームと言いながらも状況に応じた対応力をつけることも目的としています。
ただいいライからいいショットを打っても意味がないのです。
色んなライから状況から、ライも自分自身も判断して最適なショットを選択し再現する。
こうすることで、最適解が導きだされパフォーマンスに繋がるのです。

WBC舞台はアメリカ。
引き続き、色んな発見があると思います。
最後まで応援していきましょう！