noteで知り合った初対面の方と4時間喋り倒してきた
こんばんは。
文章を打っては消し、打っては消しを繰り返しているうちに、随分と久しぶりの投稿になってしまった。
梅雨の時期には気が滅入る。
天空のダムが崩壊したような土砂降りの雨音を静かに聞きながら過ごす夜が多かった。
毎年この時期が来ると外に出たくなくなる。
理由は様々あるが、あえて一つをあげるとするならば、
わたしは無職の引きこもりになってから(少なくとも3年は)、一本も傘を買ったことがないからだ。
つまり、現在わたしの家には自分の傘が一本もない。
雨の降りにくい県というわけではなく、
「雨の日は外に出ない」ということを自分の意思としているのである。
そんなある日、梅雨に束の間の真夏日がやってきた。
とはいえ数日続けばいい方だ。
せっかくの晴天、何をしようかと気持ちを浮かれさせている時に、一つのDMが送られてきた。
「明日なんですけど、お時間ありますか?」
!?!?!?
そう送ってきてくださったのは、noteで知り合い、
以前わたしが寝ずのテンションで当日に遊びを誘ってみた方。
その時はいきなりのことだったのでまた日を改めることになったが、まさか、今回はあちらからお誘いしてくださるなんて…!
(過去の投稿で3回お会いした方とは別の方)
もちろん即OK!
(平日に限るが)時間はご存知の通り空き空きである。
こうして直近で決まる予定ほど、テンションが上がることはない。
どうしても予定が先の場合、家大好き人間のわたしからすると外出が億劫になるのでかなりありがたい。
空いてる時間を送ったのち、返事を待っていると、
その内容にとても驚いた。
「雅さんのペースに巻き込まれてみたい!」
えええ!!!わたしのペース!?
待って〜、待ってよ〜〜〜!
人を振り回すのが特技と言っても過言ではないレベルの自他共に認めるハイテンションなのがわたしだが、それを初対面でかましていいものなのだろうか。
いや、だめだ。疲れさせてしまう。
だけど、巻き込まれてみたいというのが本心だとするとありのままのテンションで行っていいのだろう…か?
と悩みながらも、時間とどこで待ち合わせにするかを決めた。
不安にさせまいと、15分くらい前までに着く予定でいた。
そう、彼女にも伝えていた。
のだが…。
当日──。
わたし「本当にすみません!!!15分ほど遅れそうです!!!」
彼女「全然いいですよ〜!ゆっくり来てください〜!」
初対面なのにやってしまった…。
わたしの悪い癖、というか、人間としてダメな部分。
“遅刻魔” だということ。
実は、前回お会いした方にも大遅刻をかましている。
なんなら友人と遊ぶ時にだって、時間が決まっている予定に対しては遅刻しなかったことはほぼない。
皆責めずにいてくれるのが本当にありがたいが、
時すでにわたしとしては急ぐほかできることがない。
溶けてしまうほどの猛暑の中、立ちっぱなしで待たせるわけにはいかないと車をすっ飛ばして向かった。
ある程度の服装と時間、信号待ちをしている場所、
駐車場に入る時の方向などを伝え、
わたしの方が先に彼女を見つけられたように思い、
駐車場に入った瞬間、運転席の窓を開けた。
「本当にすみません!!!!!」
大声で言った。
本人だという確信が100%ではないにしろ、間違っててもいいから第一声で伝えようと思った。
「うわ、びっくりした!」
いや、本当にこれはすみません…。
第一声が大声の謝罪はまずかったかな、
と思いながら車を駐めた。
車から出るとわたしはもう一度謝る。
もう、謝るしかできない。
しかしながら彼女は気にしてないと言ってくれ、
わたしのテンションを守ってくれたように感じた。
大人だ…。
席についてメニューを見る。
ここでもわたしはある程度頼みたいものは決まっていたのでゆっくり決めてくださいねと声をかけた。
頼んだメニュー、彼女はアイスだったのにも関わらず、わたしの頼んだものが来るまで待ってくれていた。
優しい…。
アイス溶けちゃうので先に食べてください!
と言っても待ってくれていた。
最初は「初めまして、雅です」と、
改まった自己紹介から始まったが、
すぐにわたしのペースで話を進めさせてもらった。
この、土足でズカズカ心情に踏み込んでいく会話が苦手な人もいるだろうが、彼女は気にしていないように見えた。(と思いたい笑)
(もし嫌だったならすみません…)
もちろん、無断で踏み入ることはしない。
質問する前に、嫌だったら〇〇と言ってくださいと否定の言葉ではなく、別の言葉を言ってもらうようにしている。
初対面の人間に、嫌ですと言えない人もいるだろうというわたしなりの配慮のつもり。
そもそも踏み込むなって話だけど、それはさておかせてほしい。
会話に花が咲きすぎて、転げるように笑いも出始めた頃、既にお会いしてから2時間が経っていた。
ほんと、あっという間に。
それでも話が尽きなかったので、
暑い中(わたしはどうやら頭がやられていたのか)、
外を散歩しましょう!と言った。
今振り返ってみると、汗だくになりながら歩いても、もはや暑さしか感じないよな、と反省している。
それでも彼女は数十分散歩に付き合ってくれ、
いよいよわたしも暑さに我慢できなくなり、
とりあえず建物の中に入ることにした。
座れる場所を探しながら、本屋さんを見たり、
漫画コーナーに行ってわたしの今ハマっている漫画について熱弁させてもらったり、その漫画のガチャガチャ探しに付き合ってもらったり(ほんと付き合ってもらってばっかり)して、ようやく椅子に座り落ち着いた。
この頃から、わたしたちの会話は特に深いものになっていき、大声では言えないようなことを、言葉まさに腹を割って話していた。
覚えていてほしいのは、初対面だということ。
それをわたしたち自身は感じる暇もなく、
というか、早々に感じていない気がしていた。
場所を変え喋り倒してからさらに2時間。
遅くなってはいけないと思い、
いや、思ったのは事実だが、実際まだまだ話し足りないこともあり、近くまで送りますと言ってみた。
最初に連絡もらった時も駅まで迎えにいこうかなと考えてはいたが、あえて言わなかった。
もしわたしが女ではなく、さらにnoteのイメージと違う人物だったら?と考えると怖いだろうなと思ったから。
(実際自分自身ではnoteのイメージからだいぶかけ離れていると思っている)
そのことを彼女に伝えると、
「雅さんなら最初から安心してましたので大丈夫でしたよ」
と。
信用してくれて嬉しい反面、心配もある。
危ない人について行っちゃだめよ〜!!?
車内でも会話は尽きなかった。
Googleマップが示す場所までの所要時間を見て、
あと〇〇分しかない…と思ったりした。
場所に着いてからも名残惜しく話していると、
「これ、よければ…」と袋を渡してくれた。
…え!?!?!?
「お菓子なんですけど…」
「えええ!!!待って、わたし用意してないです、うわー、やったわ、やってしまったわ、遅刻してすみません」
ほんと、何から何まですみませんだった。
わたしという人間はしてもらってばっかりだ…。
「送ってくれたお礼と思ってください」
出来すぎ人間!!!
気遣い溢れまくりの返答、完璧にしてうますぎる。
これ以上ない最適解!!!
「ありがとうございます、大事にいただきます…ッ!!!」
「またお会いしましょうね!!!」
「漫画の件もありますし、またぜひ」
そう、彼女はわたしが好きな漫画について熱弁していると、その漫画を全巻くれると言ってくれたのだ。
全巻だぞ、全巻!!!
本棚の整理したくて、と言っていたが、さすがに目を丸くして驚いた。
わたしが未来、働くことがあったら1番に全巻揃えようと思っている漫画。
こんなに大好きなのに今まで持っていなかったのか?
と疑問があるだろう。
説明させてくれ。
単行本じゃなく、電子書籍で買ってしまっているため、同じ話を単行本で購入する勇気がなかったのだ…。
さらに電子書籍である程度読み終わったあと、連載されている本誌に移行しており、さらに単行本購入のタイミングを失ったまま、アニメを追いかけ続け今に至る。
ありがたいことこの上ない機会。
わたしはなんて恵まれているのだ…。
駐車場から車線に合流する隙を窺いながら、窓を開けて手を振る。
その後わたしは今日の出来事を振り返りながら帰り道を運転していた。
noteでお会いする方は今回で2人目。
無職になって数年経った頃に始めたnoteだが、
社会と離れて生活しているわたしの人間形成に
大いに影響を与えてくれているのは間違いない。
今後もそんな彼女たちとまたお会いできることを楽しみにしている。
(今回はイラストではなく彼女と行ったカフェの写真。アイスが溶けている。優しさの証拠写真だなぁ)
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