公園で見かけた、神対応のママ
昨日、小2の次女と2人で、少し広い公園に遊びに行った。土曜日ということもあり、たくさんの子連れでにぎわっていた。
ブランコで遊んでいると、近くに泣いている女の子がいた。
おじいちゃんだろうと思われる方と一緒だった。かんしゃくをおこして、おじいちゃん(としておこう)に、泣きわめきながら、キックパンチを繰り返していた。
3歳ぐらいだったので、子どもあるあるで、ちょっと、ご機嫌ナナメなのねえと、周りの家族もほほえみながら、その様子を見守っていた。
わたしも、そのひとり。
おじいちゃんは、孫のパンチもほがらかにかわし、ニコニコしながらこんなやりとりをしていた。
「なにをやりたいの?ブランコ?」
「ブランコじゃなーい」(泣きながらキックx3)
おじいちゃんも、イライラもせず、さすがだなあとわたしは思っていた。
ところがだ。
このやりとりが、いっこうに終わらない。
次女は、泣き止まない女の子をみて、笑ったりするものだから、なんだか気まずくなってきた。(すぐ笑うくせがあるから時々こまるのよ)
「ほら、みんなおかしいって笑ってるよ」
「もう1時間ぐらいこんな感じなんです」
おじいちゃんがボソッとつぶやく。
そりゃ長いっ。長すぎだろう。
女の子のキックパンチも激しさを増してきた。
これは、なんとかせねば。
「一緒に遊ぼうよ。」
「ブランコおいでよ。」
わたしは、声をかけてみたが、泣き声と重なって、ちっともとどいていない。泣き声はボリュームアップするばかり。
(抱っこして連れていってあげようか)
(いや、今の時代、勝手に抱っこしたら保護者に嫌がられるかもしれない)
(抱っこしても、のけぞって万が一お子さんをケガさせたら)
わたしの中で、考えすぎ遠慮モードが発動してしまった。動けない。でもなんとかしたい。
そんなモヤモヤ中に、近くにいたママが、動いた。
「どうしたのかな、ブランコ一緒にやろうよ。」と、言いながら、さっと女の子を抱きあげ、ブランコに乗せてあげた。
抱っこしてあげた瞬間に、女の子は、ピタッと泣き止んだのだ。
やはり、抱っこされたかったんだ。
おじいちゃんは抱っこしていなかった。
色々な考えもあったのかもしれない。
おじいちゃんとママとやりとりがあった。
要約するとこんな感じ。
・泣いていた女の子は4歳になったところ。
・そのママのお子さんも同じ歳。
・これまで保育園にいっていたが、4月から新しく幼稚園に入った。
・今日は朝から泣いている。
このあと、このママが女の子にかけた言葉が素晴らしかった。
「そうかあ、毎日がんばっているんだね。」
「家でいっぱい甘えようね。」
「すごいなあ、えらいね。」
そんな言葉がけを続けているうちに、
どんどん女の子が落ち着きを取り戻してきた。
表情も明るくなっていった。
す、すばらしい。神対応のママに感動した。
幼稚園や保育園の先生なんだろうか。
すぐ動いて寄り添った言葉もかけられて、なんて、素敵なんだろう◎
女の子は、新しい環境での生活が始まって、不安定な気持ちだったのだろう。そこまでさっと入りこんで、様子を聞きだしたこのママの「コミュ力」にも尊敬した。
どうにも動けなかった自分が情けなかった。こういう風に、他のお子さんでも、もっとふみこんで接して良いのだ。
帰り際、ちらっとみると、まだブランコで遊んでいた。
女の子に、すっかり笑顔が戻っていた。
とても安心した。
わたしも、この神対応のママを見習いたい。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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