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人生の目的が見つかる魔法の杖(西田文郎著)を聴いてみた
今年は「帰属から独立へ」がテーマの年になると思い、自分の裁量で物事を進めるために参考になりそうな書籍を聴いています。
本書は、能力開発の専門家である西田文郎氏が、人生の目的を見つけるための方法を指南する一冊です。
脳のしくみに基づいた科学的・実践的なメンタルマネジメントの手法を通じて、読者が自身の「魔法の杖」を見つけ、幸福で充実した人生を創造するための道筋を示しています。
やりたいことが次々と見つかり、成功がより楽しく感じられるようになる方法や、困難に直面した際の心の持ちようなどが解説されています。
本書の概要
本書は、以下のちょっと過激な章立てで構成されています。
女に惚れろ
ここでは、人生におけるパートナーの重要性について述べられています。
自分を肯定してくれる存在がいることで、自己肯定感が高まり、人生の目的を見つけやすくなると説かれています。頭を使うな
過度に理論的に考えるのではなく、直感や感情を大切にし、行動することの重要性が強調されています。
行動を通じて初めて見えてくるものがあるとされています。死をイメージしろ
自分の死を具体的に想像することで、今本当にやりたいことや大切にすべきことが明確になると述べられています。師を見つけろ
人生の指針となる師匠やメンターの存在が、自分の成長や目的の発見に大きく寄与すると説かれています。どん底まで落ちろ
困難や挫折を経験することで、人は真の目的や使命に気づくことができると述べられています。徹底してあきらめろ
一度すべてを手放し、執着を捨てることで、新たな視点や目的が見えてくるとされています。外へ出よ
積極的に外の世界と関わり、多様な経験を積むことで、自分の可能性や目的を広げることができると述べられています。
少しきつく感じるかもしれませんが、著者は読者に対し、自己の内面と向き合い、行動を起こすことで人生の目的を見つける方法を提案しています。
本書の活用法
本書で説かれている内容を日常生活で活用するための具体的な方法をいくつか挙げてみます。
感謝の習慣を持つ
日常の小さな出来事や人々に対して感謝の気持ちを持つことで、ポジティブな思考が育まれ、自己肯定感が高まります。
例えば、毎日寝る前にその日起きたことで感謝したいことを3つ書き出す習慣を持つことで、脳がポジティブな情報を優先的に捉えるようになります。新しい経験に積極的に挑戦する
未知の領域や興味のある分野に積極的に足を踏み入れることで、自分の可能性や興味を広げることができます。
例えば、興味のあるセミナーやワークショップに参加したり、新しい趣味を始めることで、新たな人間関係や知識が得られ、人生の目的を見つける手助けとなります。メンターやロールモデルを見つける
自分が尊敬し、目標とする人物を見つけ、その人の考え方や行動を学ぶことで、自分の人生の指針を得ることができます。
例えば、業界の先輩や専門家にアドバイスを求めたり、伝記や講演を通じて学ぶことで、自分の進むべき道がより明確になります。
わたしの感想
本書を通じて、人生の目的を見つけるためには、自己の内面と真摯に向き合い、積極的に行動することが大事であると再認識しました。
特に、「死をイメージしろ」という章では、自分の有限性を意識することで、今何をすべきかが明確になるという考えに深く共感しました。
スティーブ・ジョブズの名言でよく挙げられるこの言葉、ご存じのかたも多いと思います。
If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?
もし今日が人生最後の日だとしたら、私が今日やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?
自分自身を極限に追い込んだときに見えるものは何か、ということですね。
日々漫然と過ごしていると見過ごしてしまうことも、このちょっとした心掛けで、今何が大事なのかを見定めることができる、ということです。
感謝の習慣や新しい経験への挑戦など、日常生活で実践できる具体的なアドバイスも多く、すぐに取り入れることができると感じました。
全体的に、自己啓発の要素が強い内容ですが、著者の経験や具体例を交えた説明により、説得力があり、聴き終えた後に気持ちを前向きにしてくれる、後押しとなる書籍でした。
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