日本のシルクロード、蚕影神社本社
日本のシルクロードシリーズ、これまで、
と、来ました。
これで日露戦争に勝った、とも言われる養蚕、生糸輸出世界一にもなりました。
日本は水田稲作を中心に農業が展開されてきたわけですが、武蔵野台地、相模原台地は多摩川、相模川の扇状地に富士山、箱根の山、浅間山の火山灰が降り積もった台地で水田稲作に向いていません。だから土地がある意味余っていた。
そこに横浜開港です。横浜から近い、土地は余っている、渡来人入植地で養蚕、機織りの歴史の積み上げがあった、と、条件が揃い、爆発的な養蚕となりました。
その養蚕の無事を祈る信仰は色々とありました。稲荷神社、馬頭観音、榛名神社、武蔵御嶽神社、厳島神社、富士信仰、庚申信仰、二十三夜講。しかし、その中心が、蚕影神社です。
今回はその蚕影神社の本社をexploreしました。
いやぁ、良かったです。良いサイクリングになりました。
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いつもは事前机上exploreし、実走で検証するパターンですが、今日の目的地は蚕影神社だけですから、迅速測図を見て設定した古道ルートを行き、何か引っ掛かるものがあれば立ち止まり、という感じでのんびりとNO PLANで行きます。
つくばEXでつくばまで輪行。この辺りは開発で古道が残っていません。一ノ矢八坂神社まで来ると漸くここから古道を辿れます。
茨城県道128号線土浦大曽根線を行きます。幅と良い曲がり具合と良い、古道の雰囲気があって良い道です。展望が開けたと思ったら、はい、本日のファースト筑波山です。
大曽根の集落に入ります。おっと、津久井では二十三夜塔でしたが、この辺りは十九夜塔なんでしょうか。
しかし豪農のお屋敷が多いですね。
若森、佐の集落を抜け、君島橋で桜川を渡りまして直ぐ左折の田んぼの畦道・堤道が古道です。ここがまたこの絶景でした。
田んぼの間の道を行くと、程無く北条の集落に至ります。
北条の集落の背後にある丘を越え、神郡の集落に入る所に道標です。
神郡の集落から東へ。蚕影神社に向かいます。
程無く、蚕影神社本社です。
さぁ、かなり早目に目的遂行したので、地図を見ると筑波山神社まで2.3kmですから、寄り道しましょう。
この先で勾配がキツくなります。元々は階段でした。だから直登なんです。益々キツイ。鳥居手前の激坂でギブしました。
帰路、神郡で遭遇した田植え用の稲の苗を運ぶ農家さん。
北条からは東へ進路を取り土浦に向かい、その後は水戸街道で本日のゴール、取手まで。が、南風が強烈で、平坦でしたが疲れました。以降、写真集です。
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如何でしたでしょうか。
とうとう、訪れることが出来ました。
武蔵野台地、相模原台地は全て行き尽くし、日本のシルクロードシリーズ、シメをどうするか。ゴールデンウィークだし、本社に行ってみようと。
蚕影神社も良かったんですが、道中が良かったですね、いや、本当に。常に見守ってくれる筑波山、そして水田。日本の原風景、ディスカバージャパンでした。