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ビプレッソとラミクタール、そしてO先生との出会い : 6月

こんにちは、ヨギーです。
デパケンで小康状態になったものの、すぐに激うつ期に戻ってしまった5月。
6月からは新しいお薬を試すことになりました。

ビプレッソというクエチアピン(抗精神病薬)の徐放剤。
徐放剤とは、効果が長く続くように薬の成分が徐々に放出される種類のことをいいます。
オランザピンは終了し、1週間でビプレッソを徐々に量を上げ、MAX300mgまで増量し、メイラックスも定時で開始となりました。リボトリール、クエチアピンを頓服として使いながらですが、1週間後には院内外出できるほど元気になりました。

しかしそれも5月の時と同様長くは続かず、小康状態は1週間。再び不安焦燥感でそわそわして落ち着かない日々。
メイラックス、ロラゼパム、クエチアピンを頓服として使っていましたがつらい症状は一向に消えません。

今度はラミクタールを試してみることになりました。ラミクタールは双極性障害でも特にうつ状態に効果のある気分安定薬です。命の危機を伴う薬疹の副作用もあるため、徐々に量を上げていくため時間がかかります。その当時の日記には「ひたすら横になって頓服のんで過ごす」と書いてありました。
確かに、起き上がれなくて布団にくるまって横になっていたことを覚えています。「死にたい」とヨギー母に電話で泣きつくなど、希死念慮も強く出始めました。

抗うつ薬について、双極性障害は躁転の可能性があるので基本使用しないのですが、ヨギーはあまりにもうつ状態が強かったのでA先生にお願いしてレクサプロを使用してみることにしました。イライラや興奮、精神不安定にも効果があるとされている漢方の抑肝散、加味帰脾湯も合わせて試してみることにしました。

いまの外来主治医と出会ったのも、この頃です。以降O先生としますが、O先生は入院中の担当医A先生の指導医でした。
O先生が訪ねてきてくれて、私はつらくて布団にくるまっているだけで余裕がなかったので先生の体の輪郭を見るだけで精一杯でした。
O先生はA先生と一緒に担当すると挨拶してくれて、私の顔の目線に合わせてくれてこう言いました。

「産後うつは必ず治るから」

O先生はどれくらい勝算があってその言葉を伝えてくださったのか分かりませんが、私はその言葉を聞いてとても救われ少し落ち着きを取り戻しました。

O先生、かれこれもう5年近くのお付き合いになり実はヨギー大学病院に仕事復帰した後一緒に働くことにもなるのですが、O先生だからこそ私は信頼して任せることができています。
確かに自分に合うお薬を見つけることも大事ですが、主治医と良好な治療関係が構築できるかは、寛解に導くための鍵になるかも知れませんね。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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