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2024年読書評19 アガサクリスティー

「列車の女」
「リスタデール卿のひみつ」収録短編
アガサクリスティー
子供向けにリライトしたもの。
私は昔、クリスティーは随分読みましたが、ほとんど面白くなかった。いつも言いますが「トミーとタペンス」のみが面白かった。
ではなぜ読んでいたかというとポアロのキャラクターが好きだったのでしょう。ホックなどでも本は面白くないけれどキャラクターがいいから読むということもあります。
というわけでクリスティーはほとんど覚えていないので、子供向けなら読みやすいだろうということで読むことに。
短編集です。

「列車の女」
青年が心機一転、旅に出ると救いを求める美女と遭遇。
というおとぎ話的な話。定石のお話ですが、作者は承知でわざと、このようなお話を書いている。
出来がいいとスリリングで楽しいものになるのだけれど、これはあまり出来がよくないようです。
でも謎解きに終始したものではなく、冒険ものということでは良い小説であると思います。
「イーストウッドの冒険」
ある作家が「殺される、助けに来て」という女性の電話で、乗り出すというもの。これも定石。
「事故」
これはエドワードホックが気に入っていたみたいだけれど、私はちょっと。

「果物いっぱい、日曜日」
短編集
「リスタデール卿のひみつ」
貧しい一家、ある時、豪華なお屋敷が格安で借りられると知る。半信半疑で行くと不動産を通し、借りられることに。
しかし家主のリスタデール卿は不信な失踪をしていると知る。
結論としては、ひねりとしては可もなく不可もなく。
「果物いっぱい日曜日」
果物の籠を買ったカップル。すると籠の底から盗難事件の盗品、ルビーのネックレスが現れる。それを自分たちのものにして換金しようか相談する。
日常ミステリとして悪くない話。
「検察側の証人」
これは有名な小説。ビリーワイルダーが映画化したこともある。私はリバイバルを映画館で見たことがあります。
殺人の罪で起訴された男、アリバイとなるのは妻の証言。しかし妻は夫を憎んでいて偽証する。
迷う弁護士に密通者が現れる。
快くはないが、話としてはよくできている。

「誘拐された首相」
短編集
「二重の罪」
この話はドラマ版で見たような気がします。
気分転換に旅行に出たポアロ、そこで盗難事件に出くわすというもの。
誰が犯人か?というわけで、その意外性のみのお話。
「プリマス急行」
題名からして冒険活劇を期待したのですが、単なる推理もので、あまり面白くない。
列車内で女性の死体が発見される。犯人は、というもの。
動きがない推理もので、私はどうもストーリーがつかめなかった。というのも、この手の推理ものは人物相関が面倒で、外人の名前なので誰が誰だか分からなくなるのです。
「誘拐された首相」
英国の首相が誘拐され、ポアロに政府から依頼が来る。
手がかりがない中、首相の居所を探すポアロ。フランスに飛んだり、動きはあります。
ただ、行程がフランスだけなので、あまり冒険要素がなく、もっと冒険ものになっていたら私の好みになっていたかも。どうしても推理に力点が入ってます。


ココナラ
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