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ホームズ手書原稿落札1.9億 コナンドイルとシャーロックホームズの正義と倫理について考えて欲しい
「シャーロック・ホームズ」の手書き原稿、落札価格1.9億円か
5/19(日) CNN.co.jp
アーサー・コナン・ドイルの「四つの署名」の手書き原稿がオークションに出品されている
サザビーズによると、「四つの署名」の手書き原稿は、その独特な重要性と、これまでオークションに出品されたコナン・ドイルにまつわる品の中でも最も価値が高いことを考えると、落札額は最高で120万ドル(約1億9000万円)に達すると予想されているという。
以上ニュース
ドイルは作家ですが、医師として開業したけれどあまり患者も来ず、書いた作品「緋色の研究」を出版社に送り続け、やっと契約できたという経緯を持ちます。
私がホームズを評価するのは、その人柄です。
最近、ドラマや映画が濫作されていますが、私が見るとどれもダメ。
ロバートダウニーのものは監督がへぼすぎて。ベネディクト・カンバーバッチのものはキャラクターが違う。監督が映像をこれ見よがしにしているだけ。
みんなホームズの本質を分かっていない。
ホームズものは
緋色、4つ、の後、短編の冒険、回想が書かれ、長編バスカービルで過去の話が書かれ、復活で復活し、最後の挨拶、恐怖の谷、事件簿と書かれるのですが、後期の方が蘊蓄に富んだ書き方になっているような気がします。
私が顕著に彼のそして、ホームズものの本質を表していると思うのは
「ミルヴァートン(復活)」と「高名な依頼人)(事件簿)」です。
ミルヴァートンは脅迫の話で、昔は脅迫しても違法ではありませんでした。というか、まだ法整備される以前の話で、形で人を傷つけるわけではないので、合法とされていた時代の話です。
違法ではないのでホームズも犯人を捕まえることが出来ません。
そしてむしろホームズ自身が軽くですが法を犯してまでも犯人に対峙するのです。
ここで考えるべきは、「では違法ではないなら、何をやってもいいのか?」ということです。
逆に「法を犯すことは、場合によっても倫理的にいけないことなのか?」ということです。
そして
「高名な依頼人」も少し似ていて、これは今でいう、マインドコントロールですが、これも今、人を意志の判断できない状態で傷つけることに関しては、裁判によって違法とされるでしょうが、まだ難しい問題であると思います。どこまでがマインドコントロールなのか。
私は政治家とか医師とか教師とか、権威にある人たちというのは、これを使っていると思います、というか断言します。
そしてそんな犯人にホームズが対峙するのです。
「違法ではないなら、何をやってもいいのか?」
今の人たちの多くは、何でもかんでも、「法を犯すことは悪い」と捉えます。
たとえ100円のチョコレートを貧しい失業者が盗んでも、「悪い」と評価します。
倫理の授業で「餓死しそうな人が食べ物を盗むことは悪いことか」というのがありましたが、もちろんケースバイケースでしょうが、「悪い」一辺倒では冷たい気がします。
確かに論理的に物理的に考えるなら「悪い」のですが、
では上記のような脅迫者や、マインドコントロールする奴らが合法だからと言って、何でもするのは良いのだろうか。
逆に、裏金問題で無罪になった自民議員たちに対しては、似非正義の人たちは黙っているように見受けます。
似非正義の人たちは小さい犯罪には、「悪い」と断罪し、大きい犯罪にはだんまり、であるように思えます。
戦争もそうです。戦争を起こすプーチン、それを擁護する中国、北朝鮮は100円のチョコレートを盗んだ犯罪など比較にもならないことをしていても、似非正義の人たちはだんまりであるようです。
とにかく
シャーロックホームズの物語はそんなことを考えさせるものだ、ということなのです。
ホームズはドラマで描かれるような変人ではなく、誠実で美しく、しかし芸術家にあるような奇抜な行動をすることもある人物であり、
「本当の正義」を持っている人であり、この本はそれを考えさせるものであり、
その本質は作者のドイルにあるということなのです。
ココナラ
姓名判断
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