「エンジェルはあなた」マクロビ・田中愛子先生のこと
生活や食に関心を持ったわけ
私は小さな頃からアレルギーで苦しんでいました。
学生時代、アトピーは毎晩私を苦しめ、痒くて辛くて、ただ泣きたかった。
皮膚科に行っても原因は特定できず、ステロイドを処方されるだけ。
子どもながらに「恐ろしい副作用がある」と言われているこの薬を使ったらその後どうなってしまうのかが怖くて、なるべく避けたいと思いました。
親もこのよくわからない病気の原因を探ろうとはしてくれませんでした。
だから、自分で何とかしていくしかありませんでした。
アレルギーは実家を離れ、一人暮らしを始めて少しよくなりました(なぜだかはいまだ不明)。
社会人になって、自分で身の回りに使うもの全てを選択するようになり、合成洗剤を止めて無添加生活に入りました。
マクロビを始める
ヨガ仲間を通してマクロビオティックという食事・生活法を知り、2014年から約3年間、マクロビオティック クッキングスクール リマ(旧リマクッキングスクール)で学びました。
実践を続けるとデトックスが起きたのか、体内の調整ができたのか、アレルギーも徐々によくなりました。
そしてマクロビオティックはヨガとともに私の軸を作る大切なものとなりました。
田中愛子先生との出会い
今日からちょうど6年前、マクロビスクールリマの師範科でマクロビオティック創始者・桜沢如一(ジョージ・オーサワ)先生の直弟子である故・田中愛子先生の講義を受けました。
過去の文章ですが、その時の経験が私にとって大切なものだったので、ここに載せておきます。
私が愛子先生の講義を受けられたのは一回きりでしたが、この時大切なメッセージを沢山いただき、深く感銘を受けたことをはっきりと覚えています。
2015年4月24日 愛子先生の講義の日の日記
待ちに待った田中愛子先生の授業でした。
愛子先生は今年90歳。医師から『20歳まで生きられない』と言われていたのに、食養(マクロビオティック/macrobiotique)を始めたら病気が治って、あっという間に90歳になってしまったそう。
外国語もわからないのに20歳でマクロビオティックの創始者である桜沢如一先生に武者修行に出され、一人で欧米に渡り、玄米と胡麻塩を世界25カ国以上で人々の病気を治してこられたということです。
皇室で食事指導をし、ベルギー皇帝のお姉さんの糖尿病も治し、ブリジットバルドーともお友達だという愛子先生の経験に基づくお話は最高におもしろかった(interesting)です!
「親切で優しいのは日本人だけではない、世界中どこでもいっしょ」
「本当に大事なものって、お金がかからないのよね。私たちは空気や太陽がなければ生きていけないけれど、自然が『お金をくれ』なんて言ったこと、ないでしょ?」
「食養を勉強して、他の人の役に立たないのはもったいない」
80代になっても世界中をリュックサックひとつで飛び回っていたという愛子先生の言葉だからこそ、一層深みを感じます。
愛子先生は普段は穏やかにお話されるのに、私たちに学びについて質問するとき、突然桜沢先生が憑依したようにピシッと厳しい口調になったのも印象的でした。
90歳でも背筋まっすぐ。
ひとりひとりに『エンジェルはあなた』とメッセージをくださる、お名前の通り大きな愛を持った、強く美しい方でした。
お話が聞けてよかった。
授業終了後、先生から大変ありがたいお言葉をいただきました。
精進しなくては。
独り占めはエゴ。
学んだことを自分だけのものにしてちゃいけない。
今、振り返って
愛子先生はお手当や料理を通じ、それぞれの人の中の神に献身して、多くの方の病気を治して来られた方です。
私は3年間もマクロビを学ばせていただいたけれど、愛子先生たちが大切に育ててきた貴重な教えを充分生かせているだろうか?
私はどのような形で献身できるだろうか?
と自問しています。
田中愛子先生について
1924年、東京都生まれ。マクロビオティック指導家。
日本CI協会リマ・クッキングスクール顧問(講師としても活躍)。
14歳のとき、マクロビオティックの創始者・桜沢如一氏に出会い、その後弟子入り、病気で苦しむ人々の食事指導を始める。
20代後半、ヨーロッパに渡り、ベルギー、スペイン、インドなど20カ国以上をまわりマクロビオティックを広めるための活動に尽力。
指導した中には、各国の王室関係者や著名人、映画スターなども多い。
(「BOOK著者紹介情報」より)
田中愛子先生の著書
免疫力を上げる一生モノの「食べ物・食べ方」: 人はなぜ病気になるのか 治るのか
田中愛子の望診法 美人ごはん