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アーユルヴェーダと食事 消化の火「アグニ」とトリ・ドーシャ
アーユルヴェーダの目的は
「健康な人の健康を守り、病気の人の病気を治す事」。
そして健康とは
「心身共に若々しく、エネルギーが溢れ、魂が幸せに満ちた人生が送れる状態」と定義されており、健康のためには以下の五つが重要と考えられている。
【健康に必要な5つの要素】
①:トリ・ドーシャ(万物を構成する三種の生命エネルギー*)のバランスが取れている
②:消化力が順調に働いている
③:老廃物の生成と排泄が正常にできている
④:体組織が正常に生成して機能している
⑤:魂、感覚器官、精神が幸福に満ちている
*:それぞれ結合、変換、移動を司る
この五つを満足するために、食事が極めて重要な要素となる
「正しい食物をとることが人間を健康に発育させる唯一の方法である。また、正しくない食物をとることが病気の原因である。」
消化の火「アグニ」
アーユルヴェーダでは食事の消化、吸収、代謝、排泄の働きを担っているのは、消化器官や体中の細胞に存在する消化の火「アグニ」と考えられており、アグニが正常に働くことが、良い食事に重要と考えられている。
アグニはトリ・ドーシャのバランスが整うと正常に働く。トリ・ドーシャはそれぞれ、変換、移動、結合を司る生命エネルギー。食物を消化して栄養素に変換し、血管を通して移動させ、細胞に結合させていく。トリ・ドーシャの特徴は次の通り。
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そして食物にもドーシャがある。各ドーシャは同じ性質のものを与えると増加し、逆の性質を持つドーシャを与えると減少する性質がある。
故に、ドーシャを整えるには己の今の状態を観察して、足りないと思うドーシャが含まれる食物、または逆の性質を持つドーシャを加えると良い。
例)
気だるい・気が重い
↓
結合のカパ(水+土で)が強い
↓
風を含むヴァータ(風+空)を多くとりたい
↓
乾・軽の要素を含んだものを食べる
ちなみに筆者は気だるい時、クッキーやせんべい等、バリバリ音がして食べられるものが無性にほしくなる。音は空の要素なのでそれも影響しているかも。
健康の基本は己と向き合う事
アーユルヴェーダ、ヨガ、エクササイズetc…健やかで若々しさを保つには、まず自分の状態をしっかり観て、理解する事から始まる。
今の自分には何が必要で何が不要なのか。自分と向き合う時間を確保して見極め、心身の健康を維持しよう。