#JJインド神話13〜未知とのSo good
(前回つづきです)いつもなら色気ある男性こそJJ警戒してしまう。が、一昨日のエセエンジェルの導き、KJの”クレイジーであれ、僕は君がうらやましい”とダメ押しメッセージがバックアップしてくれる気がして、私ついてった。
ジェイは、稀にみるストイックな僧侶のような生活をしてた。
徹底したヴィーガン、定期的なファスティング、週6医師として朝から晩まで働き夜は試験勉強、唯一のお休み日曜は大半瞑想、街からオーロビルへ息抜きにやってきてはホテルのプールで泳ぎ、コールドプレスジュースを楽しむためさっきのカフェに立ち寄ったという。
むかしはかなり荒れた生活だったと。すこぶる納得。
振れ幅の反動でなきゃこれない境地にいるもん。
ヒンドゥーでありながら肉、酒、女三昧。金と権力で買えるものは何でも買ったという(ヒュー!)がどこまでも満たされず、死と誕生を見守る職業柄、ほんとうのスピリットの行方を知るため、グルを乞うて今に至るという。
私達は吹き抜けのプールがみえる大きなロビーを通りホテルの一室にいた。
ホ、ホホテルって。しかもインドゴージャスなデコレーションのいかがわしさに勝手にキマヅイ感がしなくもない。
いっぽうジェイは(まぎらわしいね呼び方)変わらずの鋭い眼光と堂々たる海老蔵オーラで、ゆったり長い廊下の前を歩いている。
あーこの人の余裕。
キングサイズのベッドがちいさくみえるほど広い部屋。入ると同時にTVのスイッチを入れるところをみると海老様にもちょっとキマヅイ感じはあったのかしら
入ってすぐ受話器に向き合いルームサービスに何かオーダーしている様子。
インドで初めてみるテレビ。MTV的なインド音楽チャンネルに、私おどろいた。いや、正確には全然おどろかなった。
スイッチがはいったばかりの画面に映るのは、なんとあの夜のエンジェル青年。
美男美女たのしいデート!みたいなカラオケぽい低予算感あふれるプロモビデオ (そいやミュージックビデオどうこうの話も熱心にしてたわ!)に出てるのだ。
ぎょっとしておもわず目を反らす。ありえない奇妙ほど、連鎖するのはなんとなく身に覚えがあって。
あぁあの夜の魔法は解けてないんだ、と覚悟に近い確信、と同時にそれはひきつづきOKのサインのような、象徴をみた気がした。
Jはその傍ら、お香を焚く。
瞑想を深めるため、というハーブめいたハーブを調合してる。
神聖な儀式のように、それに火をつけた。
私達はむかい合い呼吸を整えた。そこからはJのリードのまま、ふかいふかい瞑想世界へといざなわれていくのだった・・・(ここらへんは門外不出のメソッドすぎるので省略!)
意識はある。
この世の輪郭がクッキリハッキリしていく。
それは言葉につくせぬ素晴らしい体験、としかいいようなく。
私達は、ハイでもロウでもなく、まったくもってセンターだった。
出会ったばかりの魅力的な異性のまえで、つくらず盛らず、終始本来のじぶんとかけちがうことなく、自分自身で在った。
彼のお色気オーラに動じない、どころかそれにあやかって自分もJJ最大値の上質な色香を引き出してもらえたような気さえする!・・・
現実に戻ってきてもいまだ瞑想状態のような、もはや人生のスタンダードって”瞑想状態”だった!みたいな。余韻でさえも最中のような後味が続く中、彼は言った。
日の出の時間の瞑想がいちばんパワフルなんだ。
今夜は朝まで、君と過ごしたい。
一緒に朝焼けが見たいんだ
(ダーン!)
私をためらわせる理由を見回す。午前中のフライトに間に合わせなきゃと、と一瞬目が合ったくらいで、思えば己の荷の少なさや。
あーしかし深い深い瞑想の後って、毎度きもちよくお腹が空く〜!
J ( や、まぎらわしいから海老蔵と呼ぼう) エビ様は、ホテルからほど近い隠れ家的ヴィーガンレストランへバイクを走らせた。
その OHシャンティたるや!
枝葉を広げたこの木なんの木の下、植物で編んだ椅子とテーブルがセットされ。電球のオーナメント、テーブルのキャンドルたち!
オーナーはネパールとドイツ人カップルときいて納得。ヒッピー寄りボタニカル洗練。メニューをひろげれば、スモークトーフ、ロウキッシュ、キヌア、チアシード、ミソ、などの文字が踊る・・
キターこっち系ラインナップ!JJ大好物なやつ!
キッチンはヤシの葉でつくった全面オープンエア。
いいかんじにDIYで気取りがない。
アルコールは置かない主義らしいが、スモーキングは歓迎なようであちこちテーブルではにぎやかに紫煙が上がる
あぁ皆なんてたのしそうに日曜日の夜を謳歌してるんだろう
やばい、ど直球好みすぎる・・・
インドで初めてみたiPhoneをもつこの人、大物とは思ったけど(この国iPhoneXはUS$4000だとか ) リッチはリッチでもコッチに振れてる人て、いるところにはいるんだなあ
街中であふれるプラスチック。チャイカップもプラ、ミルクさえもビニール袋なこの国じゃ、世界的ムーブメント”プラからの卒業”は孫の代まで無縁だろうとおもってたけど(日本を棚にあげてスイマセン)ここのレストランは紙ストロー、ペットボトルNGゆえの自家製竹炭フィルターでの飲料水提供!たまらない!
ありがとう、かみさま
ありがとう、宇宙
ありがとう、KJ!
JJ、こんな夢を絵に描いたような夜を体現してていいの!?
いや海老蔵論によると、これも魂が決めてきた設計図をただただ、ロールプレイングしてるに過ぎない、この世は大掛かりな夢という。
ああ、異議なし・・と認めざるを得ない。
ここへたどり着くまでの旅の流れは、説得力がありすぎる前ぶれだった。
周りクドイ脚本家はJJ 、ジミーやエセ天使のキャスティングJJ、自作自演JJであると聞いて・・・ なんもゆえない。
あー困った脇役たちも全員、愛おしいワケだわ。
私JJがメガホンとるならば、この物語はハッピーエンド以外ない!
どうせハッピーエンドとわかっているなら、すきにやりきろうじゃないか、、
長い夜は、つづく・・・