#JJインド神話 6〜遅れてきたシャンティ
アーユルヴェーダ治療が開始されたのはその翌日。毎回うら若き乙女がお世話をしてくれるんだけど私ときたらフンドシ一丁なわけ。
更衣室はなくその子の見てる前で一瞬の全裸からフンドシになるの、そのフンドシいるのかなぁて毎回そこに納得いかない。背中側の施術中にはそれさえ剥ぎ取られるし、本当に謎。
頭と背中、そして全身をオイルびたしにするアビアンカのあとおでこにオイルをおとしてくシロダーラ。
ドクターの指示どおりスパイスを避けるとなると、ストリートでなくホテルの食事をよぎなく(ていうテイで内心まんざらでもないやつ)おしゃんなスムージー的なのでしのいでたらめちゃくちゃピースになってきて、だいぶ落ち着いてきたってワケ!
そんなシャンティーカフェでぼーっとね、あーきっとこの先もうクレイジーなアクシデントとはないだろうな、て心のピースを感じたし、もう味わったからもお結構ですよーとささやかに宇宙に語りかけた。
セレブホテルも2泊が限界灘。
本当素晴らしいホテル。値段相応いやそれ超えるサービスでJJシャンティ再構築に功を奏してくれたけどね。野暮な理由など訊かずバックパックの出で立ち(あるいは非セレブなキャラなのか)で私の懐事情を察してくれて
”近くの安ホテルに泊まってプールだけ入りくればいい”とか”荷物を置いてよそへは寝に帰ればいい”とかフロントのマドンナや用心棒たち、レストランのウェイター達まで、みんなに本当によくしてもらった。
チェックアウト時支配人は、そもそも真夜中に飛び込んだ私に、ネット予約サイトのコミッション分以上をディスカウントをしてくれた!泣ける!
JJ現実的な恩返しとしてトリップアドバイザーのレビューでベタ褒めしたよね。事実だし。面倒なアカウント作ったさ!私ができることはしたいと思った。もらった愛なら巡らせないとね☆
さて、JJさっそく次の交渉へとのり出たわけ。行き先はあの”ゴーストホテル”よ。
あの時のキャンセル料、あらためて泊まるから免じてもらえないか、って。
メールのやりとり上、ゴースト側の言い分は ”夜は電話が繋がらなくなる旨予約サイトの専用アカウントにメッセージを送ったし確認しなかったお前が残念です” 。
イヤイヤイヤイヤ、人生初のシャラップ格闘中そんなの見るかー!キャンセル料発生時間後にちゃっかりLINEで連絡取ってくるなら最初からやれやー!
約束の時間。待っていたのはケンカなら買うぞと言わんばかりの野村サチヨか浅香ミツヨかみたいな手強い女親子だったけど(地デジ化以降テレビのないJJ、いちいち例が古くてごめん)なんせこっちはアーユルヴェーダ帰りのシャンティオーム、さらに連日インドの愛とムチに揉まれつづけもう半ば悟りひらいてる。上等よ。もはやだれも愛おしい、、、!みたいな菩薩級のスマイルが意識せずともにじみ出てちゃう。
いきなり握手から入り、やーやーあの夜は大変だった!でもどちらが悪いとかじゃないんだよね!てか物事には善も悪もないんだよね、なぁ兄弟?てオープンマインドな東洋人と化し、次期ダライ・ラマかなくらいのウィットと慈愛に富んだトークで交渉成立(最後まで母親のほうは怪訝そうなカオしてたけど)
というわけで非常に簡素なお部屋へお引越し
最初はさすがにセレブのミヤコ落ち感ぬぐえなかったけど、慣れれば”パリ郊外のアパルトマン”って雰囲気にも見えてくるから不思議。ベッドリネンのセンスもよく、貧乏アート学生という設定の妄想を掻き立てられ滞在を楽しんだ。住めば都て本当な!
つぎの滞在地、理想都市オーロビルは、段階をふんでいかなくては中に入れないコミュニティだから、前もってトゥクトゥク往復1時間かけて予約をしに行く。
前情報はほぼない。少なくとも日本人目線のオーロビルに関する親切なブログとかはなかった。けどなんか直感していたの私。
そもそもラビさんの結婚式の後はプリーに行く予定で飛行機も宿も取ってた。だが出発数日前に大型サイクロン直撃!『水害で街は大変てニュースでやってるよー』とダルシャナちゃんのお母さん情報により、急遽チェンナイに行き先を変更。言わずもがな格安LCCに返金はなし。
軽いパニックで、じゃ、じゃ、南!じゃチェンナイ!って思った。というか決めた。まるで想定外に焦って思考が停止し、直感だけが機能した感じ。その横で彼女は言った『そういえば、近くのポンデチェリーはナオ好きそう!』と。
予想的中。
そこはまさに桃源郷、ヒッピーライクが行き過ぎてない知性を感じるフリーダム!東洋思想ベースのせいかな。いとしのメルボルンのブッシュフェス confest や当時はたらいてた lentils as anything の空気感!アースでピースでオーガニックで。地球の歩き方の形容詞”新興宗教”の一言でピン!と来た。けど実際それだけで片付けきれない、壮大なシステム!
はるばる来たはいいけど、まーそのコミューンの広大な敷地はとてもじゃないけど歩いて回れる場所じゃない。
日陰なし炎天下の徒歩極限。もうイヤケさしてうしろからくるバイクの音に
「 の ・せ・ て・ っ・ て・!」
て本気のテレパシー飛ばしたくらい。
したら追い越された先でみるみる減速するバイク。あれれって見てたら
振り向いたノーヘルのインドおじさん
“?? ユー乗ってく?” だって!!!
日帰り訪問で、ヒッチハイク成功。
これが通じる世界!!ああ知ってる。久しぶり。
ただいま。わたし、ここ好み!叫んだわけ!
ここに引っ越す日がまちきれない
つづく