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タグ型データ管理のポテンシャル

みなさんは個人の画像やメモ、仕事で使うファイルなどのデータをどう整理していますか?

大きな分類でフォルダを作り、さらにその中にフォルダを作って小分けにしていくのが一般的かと思います。Macのファインダー、Windowsのエクスプローラーなど、フォルダとタグを併用できるソフトも多いですが、タグは全く使わないか、おまけ程度に使う人がほとんどではないでしょうか。私もそうです。

そんな中ですが、この記事の内容はこちらになります。

  • デジタルではフォルダ型管理よりもタグ型管理の方が優れたポテンシャルがあり、ほぼ上位互換だと思っている

  • タグの弱点と思われていることは、UIの工夫で解決できるのではないか

  • タグ型管理に特化したメモ帳アプリを作ってみた

フォルダ型管理のメリットと弱点

フォルダ型が多く使われている理由は、始めやすいからだと思います。アナログ時代の箱での文書管理をそのままデジタルに置き換えたような設計なので、とっつきやすいですよね。

しかし、それと表裏一体ですが、デジタル管理を前提にするとベストではないのではないか、という疑問があります。

フォルダ型で困ることは「コレどこに入れよう?」ではないでしょうか。そしてその後に「アレどこに入れたっけ?」が発生します。

例えば、家族でハワイでステーキを食べた時の写真は、どこに入れるのがいいでしょう?家族、旅行、グルメ??

これに正解はなく、フォルダ型の仕組み自体の弱点です。複数のキーワードで表現できるのに、どこか一つだけに置かないといけない。これは実態と仕組みが矛盾しているので、どうしても困ることになります。

また、置く場所に迷うだけが問題ではありません。「家族/グルメ」「旅行/グルメ」のようにグルメを下位フォルダにすると、「グルメ」を一度に全て取得することはできません。

「家族」「旅行」フォルダの下位に「グルメ」フォルダがある例

これはアナログの場合には、諦めざるを得ないことです。

タグ型管理のメリットと弱点?

上記のフォルダ型管理の弱点を克服できるのが、タグ型管理です。おなじみのSNSのノリで、 #家族 #旅行 #グルメ とタグを3つ付ければいいですよね。探す時は「旅行」でも「グルメ」でも見つけられます。瞬時にタグ検索と収集ができる、デジタルならではの強みですね。

素晴らしいメリットのあるタグ型管理ですが、使ってみて不便に感じた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。私の場合だと、「どんなタグをつけるか迷う」「フォルダ型の方がツリー構造で分かりやすい」などの点が使いづらく感じました。

それ、UIの工夫でどうにかならない?

タグ型管理の弱点らしきことを挙げましたが、これはタグ型の仕組み自体の問題ではないと思っています。

まず「どんなタグをつけるか迷う」について。逆になぜフォルダ型なら迷わないのか。一つ大きな理由は、先に構造を考えて作っておくから、ではないでしょうか。しかし、構造を先に考えておくことはタグ型でも出来ます。

次に「フォルダ型の方がツリー構造で分かりやすい」について。タグ型であっても、一緒に付いているタグを下に表示すると、ツリー状に表示できます。後ほどアプリ画像の例をお見せします。

*タグ型だと同じファイルが色々な場所に出てきて違和感があります。慣れの問題で終わるか、許容できない弱点となるかは、まだ分かりません。

タグ型管理に特化したメモアプリを作ってみた

以上の想いから、タグ型管理に特化したメモ帳アプリ「ラベルメモ」を作りました。

*ラベル=タグと思ってください。アプリ名は今後変わるかもしれません。
*1ヶ月前にリリースしましたが、フォルダ型ではなくタグ型を選択した理由を誰にも伝えていなかったので、この記事を書きました。

下図はツリー状にタグ一覧を表示した画面です。画面下部がタグ選択画面、上部はメモ検索結果のプレビューです。

ラベル(タグ)をツリー状に表示。カッコ内はメモ数

タグ型でこの表示ができるアプリは珍しいと思います。調べた範囲(主にメモアプリ)では見つけられませんでした。

ただ、タグ型管理のポテンシャルはまだまだ発揮できていないと思っているので、ご意見いただけたら嬉しいです。

ではこのあたりで。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

*ちなみに私はデザイナーでもアプリ開発のプロでもありません。至らない点が多々あるかと思いますがご容赦ください。ツッコミは大歓迎です

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