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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その20 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

承認欲求(しょうにんよっきゅう)は不自由(ふじゆう)を強(し)いる

たしかに他者(たしゃ)の期待(きたい)を満(み)たすように生きることは、楽(らく)だろうね。自分(じぶん)の人生(じんせい)を他人任(たにんまか)せにできるんだから。たとえば、親(おや)の敷(し)いたレールの上を生きる。高校はここ、大学はここ、就職はここって具合(ぐあい)にね。これに不満(ふまん)があったとしても、レールの上を走っている間(あいだ)は、道(みち)に迷(まよ)うことはない。だけど、自分(じぶん)の道を自分で決めようとすれば、当然(とうぜん)迷(まよ)いは出てくるんだよ。「いかに生きるべきか」という壁(かべ)にぶつかるんだ。

他者(たしゃ)からの承認(しょうにん)を選(えら)ぶのか、それとも承認(しょうにん)なき自由(じゆう)の道(みち)を選(えら)ぶのか、大事(だいじ)な問題(もんだい)なんだ。他者(たしゃ)の視線(しせん)を気にして、他者の望(のぞ)みをかなえるように生きること。これはとても不自由(ふじゆう)な生き方だ。じゃあどうして、この不自由な生き方を選(えら)んでいるのか?ようするに誰にも嫌(きら)われたくないんだろうね。

わざわざ嫌(きら)われたいと思う人はいないだろう。でも、一度(いちど)考(かんが)えてみてほしい。誰からも嫌われないためにはどうすればいいか?答(こた)えは一つしかない。いつも周りの人の顔色(かおいろ)を窺(うかが)い、あらゆる他者(たしゃ)に忠誠(ちゅうせい)を誓(ちか)うことだよ。だけど、このとき、大きな矛盾(むじゅん)が待(ま)っている。周りの人の期待(きたい)に応(こた)えるために、できないことまで「できる」と約束したり、責任(せきにん)を引き受けたりすることになるわけだ。もちろん、しばらくすると、嘘(うそ)がバレてしまい、信用(しんよう)を失い、自分の人生がより苦(くる)しいものになってしまう。

他者の期待を満たすように生きること、そして自分の人生を他人任せにすること、これは、自分に嘘(うそ)をつき、周りの人に対しても嘘をつき続ける生き方なんだ。


今日はここまで。次は、「ほんとうの自由(じゆう)とはなにか」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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