「ままならなさ」と「ネガティブ・ケイパビリティ」
令和6年9月2日
皆さんお元気ですか?
僕は眼がしんどいです。
仕事が詰まっておりましてね…
めちゃくちゃパソコンに向かっております。
やることがたくさんで大変ですが、
強くなるために、
セルフブラックにしていかなきゃと思っています。
強くなりたい…!
修行していきましょう。
そうしましょう。
さて、
修行と言ってはなんですが、
今、子供がめちゃくちゃはまっているゲームがありまして。
ヒューマンフォールフラットというゲームです。
実況ゲームもたくさんあるので、見ていただければわかるんですが。
「操作がうまくいかない」んですよ。
前に進むのにもスムーズにいかないし、
何かを掴むのにも難しい。
思ったように物を動かすことがもどかしい。
何もかにも「ままならない」ゲームなんです。
子供が遊んでいるのを横目に仕事をしていましたが、
少しプレイしてみると、本当に動かしづらい。
「ままならない」
「どうしようもできない」
「その中で上手いやりかたを探していく」
というゲームです。
子供達はその「ままならなさ」をニコニコしながら楽しんでいます。
すごいな。
イライラしそうなものをニコニコ楽しんでいる。
大人になって、
「やればどうにでもなる」
「なんとかなる」
というものが増えました。
自分が発達したというのもあるんでしょうが、
子供の頃と比べるとたくさんのことを「思い通り」に動かすことが出来るようになりました。
手を伸ばせば物を掴める
ペンを持って紙に文字を書ける
文字をまとめて情報を生み出すことが出来る
仕事でお金を稼ぐ方法のマニュアルがあり、それを実行できる
自分の予定を調整できる
とかとかとか。
自分が当たり前にできていた部分は子供の頃にはできなかったものばかりです。
いつの間にか、発達し、成長してできるようになっていきました。
今、僕たちはそれを
「当たり前」
だと思ってやっています。
COWCOWのあたりまえ体操を見て、
「右足出して 左足出すと 歩ける」
で笑えるんですよ。
それだけ当たり前のものになってきました。
赤ちゃんを見てくださいよ。
気持ちのままに手を動かしてたら顔に当たって痛くて泣く
右足出して 左足が出なくて 転ぶ
上に登るためにバンザイする
手を見つけて研究する
ハイハイで転ぶ
物をうまく掴めない
本当にままならないんです。
今、自分が赤ちゃんと同じような「ままならなさ」を感じたらストレスで泣いてしまいそうです。
絶望します。
今、自分は、「あたりまえに自由に動かせる」という前提で進んでいます。
「自由にできないこと」にストレスを感じてしまいます。
ヒューマンフォールフラットというゲームは
そんな
「ままならなさ」
を楽しむためのゲームです。
面白いよ。
ぜひ。
そういえば、
「ネガティブ・ケイパビリティ」
という言葉があります。
と言いまして。
こんなにも自由に体を動かせるのに、
思い通りに動かすことが出来るようになったのに、
それでも「どうにもならない答えの出ない状況」というものがあります。
精神疾患の方の意思決定
自死企図の方の長期支援
医療に繋がっていない認知症への介入
とか。
どうしても解決には時間が必要で、
すぐに答えを出せないような状況の中で、
それに耐えるような能力というのが必要になります。
社会では
「ポジティブ・ケイパビリティ」
という
「すぐに物事を解決する能力」
が求められる傾向にあります。
しかし、
僕たちみたいな対人間の仕事ではどうしようも解決できない事が生まれます。
だからこそ、
「ままならなさを受け入れて耐える」
という
「ネガティブ・ケイパビリティ」
が必要になります。
ヒューマンフォールフラットは
ままならなさの中で解決方法を模索するような作業でした。
前提に「ままならなさ」がある「ポジティブ・ケイパビリティ」みたいな感じです。
どうしようも便利でないところをなんとかする。
そういうことは社会には必要なことでして。
それこそがビジネスの基本的なところだったりします。
しかし、
専門職が専門性を深めたとしても、どうしようもない部分には
「ネガティブ・ケイパビリティ」
で対応していく必要があります。
でも…
なんだかよくわからないな…
難しいな…
という方へ
可能であれば、こちらの本を読んでみてください。
めちゃくちゃ理解が進みます。
そして、
ONEDOORでネガティブ・ケイパビリティの講義があります。
著名なはるまあ先生の講話ですのでぜひ!
さめざめもこちらのONEDOORに参加します。
ONEDOORで会いましょう!
ONEDOOR終わったらnoteにまとめようかな。
そうしましょう。
どうしようもないことなんて沢山ありまして。
いつの間にかコントロール権を失うというのはたくさんあります。
そういう曲です。
ヤバイTシャツ屋さん「俺の友達が俺の友達と俺抜きで遊ぶ」