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能登半島地震プチ被災者が買ったもの


去年の1月1日に起こった能登半島地震。
実は(実は?)そこそこ被災しました。
子どもたちと義実家方面に遊びに行っており、居た地域は震度5強だったと思います。
一番大きな被害があった地域からは少し離れていますが、それでも能登地方ということもあり停電や断水、道路も陥没や家屋の倒壊などもたくさんあった地域です。

子どもたちは、園などで防災訓練をしているおかげでスマホのアラームが鳴った瞬間に反射的にテーブルの下に避難していました。
本当に本当~~~~に偉い。
何度も園に感謝を伝えています。
日々の訓練って本当に大事ですね。
大人たちはそのテーブルの近く(?)で身をすくめるしかありませんでした。
周りではみしみしバリンどかんどかんと、家じゅうが揺れる音、何かが落ちる音、割れる音…体感としては揺れは1時間くらい続いた(長)
普通に怖くて泣きました。

海からはそこそこ距離があるから津波はたぶん大丈夫。
(でもあの状況下では「もしも」を考えていました)
公民館などの避難所もあるけど、夜には自宅待機を選択しました。
(日が暮れるまでは広い駐車場で車の中で待機していました)
(給油していてよかった泣)
子どもたちは車の後部座席で毛布にくるまってじっといい子にしていました。

色々ありましたが…
あの日以降に毎日バッグに入れて持ち歩くようになったものを紹介したいと思います。
あまり参考にはならないかもしれませんが、よかったら見てください。
本当は昨年中に書きたかったんですけど。普通に無理でした!わはは!
ちなみに、ガチの防災グッズのお話は一切していないです。そういうのはもっと詳しい方が参考になると思います。

ポーチの中編

①メイク落としシート


まずそれ?って感じかもしれませんが…
非常事態ではありますが、実際その日に出来ることって本当に少なくて。
夜になったら眠くなくても多分眠ったほうがいいし、体を休められる環境ならなるべく休んだ方がいい。
次の日以降もどうなるか分からないから、自分の為のこと、出来ることはした方がいいなと思いました。
私たちの地域は断水となりました。
断水になったのは地震後数時間経ってからだったのでお風呂に水をためていましたが、いつ解消するか分からないから大切に使いたい。
水も濁っていて、トイレ流したりには使えるけど飲料は無理だし顔もできれば洗いたくない。
私はその日は泊まるためにいつも使ってるオイルのメイク落としを持参していましたがオイルだと水で顔流さないとどうしようもないし…
結局その日は親戚の子が持っていたメイク落としシートを貰って化粧を落として、化粧水や乳液をバシャバシャ使って、マスクして寝ました。
非常事態の際に水が不要というのは大きい。普段はシートタイプは苦手なのでほとんど使いませんが、今後の自分のもしものために毎日持ち歩いています。

当日夜、親戚の子はこれをくれた気がする!めっちゃ良かった大判で!
ただ、常にポーチに入れるにはでかい
これ1つで完了らしいけどいろいろ塗りました なんか肌だけでもせめて…とか思って

持ち運びには薄めのやつがいいよね

な、長 このペースで大丈夫でしょうか?
けど私は実際に経験してみないと分からなかったことなので誰かに届くといいな~と思ってなるべく詳しく書きます!次行きます!

②デリケートゾーン用シート


次もこれ?って感じかもしれませんけど…
超!!!!あると嬉しいと思う!!!
タレントの紗栄子さんが輪島か珠洲の避難所に差し入れされていたと思います。このニュースを見たとき本当に感動しました。女性からは絶賛だったと思います。
上のメイク落としと一緒で、精神衛生上めちゃくちゃ大事なんですよ。

そういう場で自分の体や顔や髪の毛など外見に気を使うこと。出来る範囲で清潔に保つこと。自分に気を使えた、と思えること。多分。
過去の大きい地震のあとにも、口紅を引いたら元気が出たという話をされてた方がいました。本当にわかります。そうなんです。
なのでこれもずっとポーチに入れるようになりました。


③保湿クリーム、オイルなど


なるべく刺激が少なくて、体中どこにでも使えて、子供たちの肌にも使えるもの…で探しました。
夏場は保湿剤は不要かな?とも思っていたけど結局なんだかんだ使い今2本目を入れています。
車中泊した方もたくさんいたと思います。エアコンやストーブなどでお肌がかさついてきたり、体を濡れたタオルやウェットシートなどで拭いた後。
ちょっとした肌荒れなど、なんにでも使えます。
あるのとないのじゃ違います。
すぐお家に帰れるならいつも使っているものなどなんでも使えるとは思いますが、しばらく家の外(出先や避難所など)にいるときにはふと必要になるかもしれない。
そこまでかさばらないのでよかったら持っていてください。

ポーチ以外編

①  モバイル充電器


やっぱりこれは重要です。それまで使っていたものは容量が小さくて、それでも十分使えていたのですが地震を機に買い替えました。
ガジェットは詳しくないので、メーカー的に良さそう(?)見た目も好き、コード内蔵、なんかいろいろ一体化しているものを選びました。
めちゃくちゃ活用しています。
重いっちゃ重いけどこれを持っている安心感を得られるなら別に大したことないです。
なんなら前に使っていたモバ充も今も使っています。
本当に必需品すぎる。軽減税率適用してほしいくらい。(?)

②  トイレ


今回は我が家では必要ありませんでした。断水前に水を汲んでいたのが幸いしてトイレもずっと利用できました。
(便器に大量の水をざばーっと入れると勝手に流れてくれるの知ってました?私は知識としては知っていたけど実際やってみると超緊張しました!)
(このまま水が溢れ切ったらどうしよう…と不安になる)
(一度、普通の日に経験してみるのめっちゃおすすめします、いざという時怖いので)
でも今後どうなるか分からないし、実際おなじ職場の人のお家は地震後数週間断水が続いていました。震源地から離れていても水問題は深刻でした。
明日は我が身…なのでぜひ買い置きをおすすめします。
ゆうてみんなすでに持ってるかな?長い間楽天とかのランキングも1位でしたね。
私はこれを何ペアか別にして夫婦それぞれの車に積んでいます。

③  水


わたし水のことばっかり話してますね。でもだいじ。本当に。こまめに買い置きしてます。長い間置いておくことが出来る水もあるけど我が家は切らさないようにだけして買い足しながら使っています。

おわり


正直実際に経験してみて思うんですが、家に住めなくなるような被災者の方たちの何百倍も多くいるプチ被災者…という体感です(言い方がまずかったらすいません)
プチ被災でも子供たちの心には深刻な過去を刻み、私自身も病院にかかるほどではないけど今もずっしり重い気持ちを抱えて生きています。

1月1日。近所の方がたくさんのサンドイッチをくれたこと。
県外に住むたくさんの友達が私たち家族を心配してくれたこと。
何度も大きな地鳴りと余震で眠れなかったこと。
でも緊張で疲れ果てた子どもたちはぐっすり眠っていて暖かくてかわいかったこと。
能登から車で家に帰った時、超大渋滞の中反対車線の能登へ向かう道をたくさんの自衛隊の車両や「被災支援」と旗?を下げた大きいトラックなどとすれ違いました。
それを見て泣きながら運転したこと。
想定の何倍も時間がかかった帰り道、子供たちがトイレ~泣となってしまったのですが偶然車に置いたままだったもう使っていないおむつが活躍したこと。
大好きだったお寿司屋さんが閉店したこと。
以前お世話になった方が亡くなったのを知ったこと。
何度も見に行ったジンベイザメは2頭とも亡くなったこと。
近所に中継地が出来たので日本全国、いろんな自衛隊や警察?のかっこいい車両が見られて近所の子供たちが喜んでいたこと。
子どもたちの様子にしばらく心を傷めたこと。
今年の元日には地震の夢を見て飛び起きました。
(というか夢だと気付かず本当の地震だと思いしばらく眠れず…)


これを読んでくださった方(いるのか???)の防災意識に1㎜でも貢献出来たら幸いです。

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