第6話:股関節なのになんで太ももが痛いの?
股関節症患者の不思議な痛み
"股関節が悪いのに、なんで膝が痛いのかしら?"
... 股関節症の患者さんから、日々聞かれる質問です。
確かに悪いところは股関節なのだから、なんで??となりますよね。
📍多くの原因の中の一つに、
"関連痛"が挙げられます。
この場合、損傷部位と同じ神経支配の皮膚に痛みがある、とされています。
📍患者さんはよく”膝"と表現されますが、詳しく伺うと、大腿の前面から膝蓋骨周りが、広範囲に渡って痛みを感じています。鋭い痛みより、鈍痛が殆どです。
*時には、上記のように大腿前面や外側の筋群の反射性スパズムが合併している場合もあります。
📍そして膝関節自体の所見、筋腱や靭帯の所見は全く見られないことがあります。
💡この場合、股関節関節唇は大腿神経、閉鎖神経の枝に支配されており、この領域の痛みが大腿前面や膝蓋骨周りに”関連痛”として感じている可能性があります。
💡実際、インピンジメントが陰性化したり、あるいは人工股関節の手術が終わると、全く痛みは消え去ってしまいます。
その時初めて患者さんは、
"やっぱり股関節から来てたのかね〜。不思議ねえ。"
と仰います😁
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