以心伝心
■2024年(両親81歳)
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父 火葬の日 続き(9)
このタイミングで発作を起こすなんて、どう考えても父が作用しているとしか考えられない。
しかも「高齢者てんかん」という症状まで父と同じだなんて。
母はきっと、無意識にも何かを感じ取ったのだろう。
こちらからは父のことは一切伝えていないが、以心伝心の二人なのだ。
長年連れ添ってきた絆は強固だ。
こちらが計り知れることではない。
そりゃあ父が骨になって一番の衝撃を受けるのは間違いなく母だ。
発作を起こすのも無理ない。
正気では受け止め切れないだろう。