3度目の正直
■2024年(両親81歳)
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父 入院13日目 続き(8)
なぜ、我々が駆け付けた時に誰も説明に来なかったのだろう?
そしてアラームは鳴りっ放しで、医師が来るまで誰も止めなかった。
敢えてそうしているのだろうか?
きっとそうなのだろう。
こんなことは初めてだったから、ものすごい違和感極まりなかった。
とにかく、生きているのか死んでいるのか分からないのだから。
ものすごく戸惑った。
そして、息を引き取る瞬間には間に合わなかった。
父はこの部屋で、たった一人で命を終わらせたのだ。
昨夜から2度も駆け付けた挙句、結局最後には間に合わなかった。
3度目の緊急呼び出しで、今度こそついに逝ってしまった。
まさかとは思ったが、本当に逝ってしまった。
今回も、駆け付けた時にはまた持ち直しているんだろうとどこかで楽観視していた。
だって、昨夜から2度もそうだったのだから。
しかし、今回はそうはならなかった。
3度目の正直だなんて。
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