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車に乗れない

■2022年(両親80歳)

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父 S大学病院 脳神経内科 診察② 高齢者てんかん 

てんかん薬「ビムパット」を始めて二週間。

別荘より、怒りっぽさが強まったとの報告を告げると、薬を替えましょうとのことで「バルプロ酸」を処方される。

処方箋には「易怒性のため」と書かれていた。

診察の帰り、病院の駐車場で車に父を乗せるのに難儀する。

半地下の薄暗い駐車場で視界が悪く、父は一体どこにつかまってどう体を動かして座席に座ればいいのやら、まるで分らない。

私も一生懸命誘導するが、重たくて固い父の四肢をうまく動かせず、二人して「こっちこっち」「ここに手をつかまって」「よいしょっ」「そうじゃないそうじゃない」「おしりを持ち上げて!」とかって悪戦苦闘。

父は途中、もう分からないとキレそうになる。

ヘトヘトになってようやく座れる。

父も疲弊し切っている。

車に座るだけなのにこんなに困難を来すとは。

悲しくなる。

ゆくゆくは車いすに頼らざるを得なくなりそうだと気が重くなる。

父の身体機能の衰えが甚だしい。

認知症がゆくゆく身体にもここまで支障を及ぼすとは驚きである。

別荘まで父を送り届けた際、父の食事の食べこぼしが目立つので、食事用エプロンを導入することを告げられる。止む無し。

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