先輩の話
■2024年(両親81歳)
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父 入院10日目 続き(2)
デイルームで、かずちゃんのお母さん(父の姉)の話を聞く。
お母さんも後年は認知症が進み、徘徊のような行動もあったとか。
お母さんがまだまだ元気な時に自ら自分のリビングウィルのような意思書を書いており、そこに、胃ろうなどの延命措置はしないでほしいとの希望が書かれていたと。
そこで、病院から胃ろうの提案があった際は、意思書の通り断った。
最後の方、一晩だけかずちゃん夫妻も一緒に病室に泊まって過ごしたそう。
お母さんの好物のお寿司を口元に持って行くと、嬉しそうに口を開けたという。
かずちゃんのお父さんを看取った時の話も聞き、何だか先輩の話を聞いているような気分になる。
かずちゃんも、これから起こることを察して、私と姉の気力が持つよう、くれぐれも無理しないようにと気遣いの言葉をたくさんかけてくれた。
今日は束の間だったが父に会いに来てくれて、本当に有難かった。
16:30 別荘へ。
母は案の定、宿泊室で横になっていた。
目を開けているが無表情。
顔がやや白い。