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『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著、上遠恵子訳、新潮社)
読了日: 2024/5/14
『沈黙の春』(新潮文庫)は未読ですが、環境問題、在来種・外来種、食糧問題などを扱う本ではたまに見かけます。内容はおおむね想像できそうなのですが、いずれ読むことにしよう(優先順位は低め…)。
最近、森田真生のエッセー付きのものが発売されましたが、オリジナル(に近い)本書を選びました。
同著者の絶筆となったのが本書『センス・オブ・ワンダー』とのことです(「訳者あとがき」参照)。幼少期の甥(ロジャー)とのメイン州の別荘周辺の自然散策を綴ったものです。
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
動物、植物の季節ごとの変化、時間の循環など日常生活で見落としがちな、いつもそこにある風景と息吹へのまなざしと愛でる感情は失うべきでなく、こどもへそのまなざしと感情を伝授することは、親世代の役目のように語ります。そう、人間の想像力は、この感動と驚き、好奇心を源であるはずです。