某美容外科で、一貫性の法則に飲み込まれそうになった話「心理学」
ヒゲ脱毛をしよう。と思い、某美容外科に通っています。
その美容外科はとても良いところで、誕生日などのタイミングでポイントがプレゼントされます。
ポイントは、施術に使ったり、美容外科で販売している化粧品関係に使うことができます。
今回は、その美容外科でもらったポイントを巡り、私が一貫性の法則にやられそうになった話です。
一貫性の法則とは
一貫性の法則とは「自分は一貫性がある。」ということを求める心理です。
具体的には
・約束を破らない
・予約していたサロンは忙しくても行く
・人に優しい自分
などの、キャラクターや行動を続ける(一貫する)ということです。
この法則は、デートのお誘いでも使われます。
男性「この前、あそこのイタリアン行きたい。って言ってたよね?」
女性「うん。行きたい。でも、予約が取れなくて。」
男性「予約が取れたら行きたいの?」
女性「うん。絶対行きたい!」
男性「実は、、、予約できているんだけど行く?」
女性「(断りづらいなあ。)いいね。いく。」
こんなイメージです。
一貫性の法則は、なぜ私たちを縛るのか
そんな一貫性の法則ですが、なぜ私たちは一貫性を誇示したくなるのでしょうか?
いくつか理由が考えられます。
1.認知的不協和
人は、自分が認知しているモノ(Aだ。と思っている)と、実態が異なると違和感を覚えます。
・良い人だと思っていた人が、裏切っていた。
・環境に悪いと思っていたのに、実は良い事だった。
・約束していたことを断ってしまう。
こういった、自分の認知(理解)と実態が異なる(不協和)の時に、嫌な気持ちになります。
つまり、一貫していないことは、認知的不協和が起こる。と考えることができます。
2.進化心理学
人は、進化の過程で様々な性格を獲得してきました。
闘争逃走本能や、裏切りに厳しい。などの性格も進化の過程で必要だったことです。
行動が一貫している。というのは、進化の中で重要でした。
行動が日によって変わる人は、信頼されません。結果、遺伝子を残すことが難しい環境にありました。
つまり、一貫している行動は、私たちのDNAに刻まれている性質。と考えることができます。
この辺の考え方は、こちらの本がおすすめです。
では、某美容外科で一貫性の法則に飲み込まれた。とはなにか?
本題です。
某美容外科で、誕生日のポイントを5,000ポイントもらいました。
その時の会話がこちらです。
担当者「ポイントで化粧品を買えますけど、どうしますか?」
僕「良いですね。(特別欲しくは無いけど、無料ならもらっておくか。)」
担当者「何がいいですか?」
僕「ボディークリームが良いです。」
担当者「おすすめですよ。」
僕「わかりました。いくらですか?」
担当者「7,000円です。(ポイントオーバー)」
私の持っているポイント数より、ボディークリームは高価でした。
つまり、一貫性の法則にのっとれば、約2,000円を支払い、不要なボディークリームを買うことになります。
正直、ボディークリームはニベアで満足なので、無駄な買い物です。
気まずいなあ。と思いつつ「ポイントの範囲で買えるものが良いです。」と回答しました。
一貫性の法則。2回戦
「ポイントの範囲で買えるものが良いです。」
と伝え、化粧水をポイント購入することになりました。
いざ、レジで会計をしていると
レジ「すみません。価格が改定されています。」
僕「いくらですか?」
レジ「200円UPです。」
僕「それは、ポイントの範囲ですか?」
レジ「ハイ。」
僕「なら大丈夫です。」
今回の目的が、ポイントの範囲内だったので、そのまま購入しました。
しかし、もしポイントよりも800円オーバーくらいだったら、かなり断りづらいでしょう。
「あなたは、この状況で何も感じずに断れますか?」
一貫性の法則は強力過ぎる。でも、対抗できる。
ということで、一貫性の法則はとても強力な手法です。
あなたも、どこかで一貫性の法則に囚われた経験はありませんか?
一貫性の法則。もちろん、対抗策はあります。
それは「これが、心理学に裏付けられている人間の自然な反応だ。」
ということを理解することです。
私は、一貫性の法則にやられそうになっている時は
「これは一貫性の法則だ。」
「断りづらいのは当たり前だ。」
「心理学の法則に負けずに、断るぞ。」
こんな風に考えて、必要が無いものは断るようにしています。
人を動かす知識である心理学。
覚えておくことで、自分自身を守ることができます。
人(あなた)の心が動くロジックを知れば、意志の力で断ることができます。
知らず知らず、断りづらくなって、無駄な買い物をする。などの経験を減らせます。
「では、心理学はどうやって学べばいいのか?」
おすすめ本はこちらです。