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<第1回社内座談会>オフショア開発会社として、品質向上するうえで気を付けていること

日本とフィリピンの2拠点で活動しているソフトウェア開発会社のYNSです。
この度、日本拠点の若手ブリッジシステムエンジニア(以下、BSE)5名で座談会を開催しました!テーマは「オフショア開発会社として、品質向上するうえで気を付けていること」。前半では「現状の取り組み・品質向上への思い」を、後半では「品質向上に向けて、今後必要な取り組み・実現したいこと」について語っていただきました。

<参加ブリッジSEのプロフィール> 
Shotaさん:開発チーム1所属。入社2年。
Ivanさん:開発チーム1所属。入社1年。
Takeさん:開発チーム1所属。入社1年。
Julieさん:開発チーム3所属。入社半年。
Chikauさん:開発チーム2所属。入社2か月。


品質向上には、「ユーザーストーリーの深い理解」と「正確な情報伝達」が重要

― まずは皆さんが現状取り組んでいることや、品質向上への思いについてお聞かせください。事前のアンケートでは、「認識の統一」「コミュニケーション」「余裕をもった進行」といったキーワードが共通して挙がっていました。

 (Shota)私たちにとって「品質とは?」の答えは、「お客様の期待値」が正解だと思っています。お客様の期待・ご要望をまずはしっかり把握し、正確に社内に伝えます。伝えるだけでなく、メンバーが正しく理解しているか、理解不足なら何が必要かをすり合わせます。プロジェクトの進行過程でも、お客様からフィードバックを頂戴しながら進めていくことが、品質向上につながると考えています。

 (Take)お客様が日本の企業で、プログラミングはフィリピン拠点で行うというオフショア開発の特性上、どうしても日本語と英語両方の資料が必要です。翻訳の過程で認識の齟齬が起きないように、どこまで工夫できるかが大切だと感じています。私たちのチームでは、
①設計書の翻訳時には変更管理を徹底する
②プロジェクトの進行過程で個別に受けた質問は、Q&A資料として一覧で管理し、メンバー全員が参照できるようにする
という取り組みを行っています。

(Julie)認識の齟齬を無くすことは大切ですね。私も、些細なニュアンスも間違いなく伝わるように、気を付けて翻訳しています。

 (Take)また、質問しやすい環境づくりも大切ですよね。普段から相談しやすい雰囲気であることで、メンバーが疑問を解消しないまま進めてしまったり、テスト段階で不具合が出るといったケースを防ぐことができます。

 (Chikau)私も、質問するハードルを下げるために、可能な限りフィリピン側とミーティングを持つようにしています。テキストコミュニケーションでは伝わりづらいニュアンスも伝わりますし。

 (Ivan)私は過去、フィリピン拠点でもプログラマとして働いていた経験があります。日本とフィリピンどちらの立場も理解できるため、お互いを考慮した橋渡しを心掛けています。

  

さらなる品質向上に向けて❶振り返りの実施・業務方法の統一

― ここからは今後、品質向上のために必要なことや取り組んでみたいことについてお聞かせください。事前のアンケートでは「認識の統一」「属人化の防止」「余裕をもった進行」「工数見積りの精度向上」といったキーワードが頻出しました。

 (Take)前半で「認識の統一」や「質問しやすい環境づくり」を挙げました。フィリピン拠点の方々が、私たち日本人側に意見を言うのを遠慮してしまう場面があります。そこでフィードバック会を計画してもいいのではと思っています。プロジェクト終了時に毎回、PMを除いたメンバーレベルが集まって、「この資料はもう少し詳しく書いてもらえると、もっと理解しやすかった」というフィードバックをもらうことで、より齟齬が無いコミュニケーションをとっていきたいです。 

(Chikau)同感です。あとは、BacklogやSlack(社内チャットツール)での報告方法を統一したいですね。

(Shota)私が入社した当時も同じ課題を感じた経験があります。「この工程のこの報告では、何を書くか」といった共通認識をブリッジSE全員が持つことで、情報の属人化が防げると思います。また、その共通認識を資料にまとめておけば、あとから入社した方も理解がスムーズですし、もっと良い方法があれば、その資料がたたき台になって改善できます。 

 

さらなる品質向上に向けて❷テストの質・技術向上

(Chikau)確かな品質を提供していくためにはテストがとても重要なため、現状も抜け漏れが無いよう徹底して取り組んでいます。「認識の統一」の観点から、テストについても手法や進行方法の共通化をより進めていくことで、全体のさらなる品質向上につなげていきたいですね。

 (Take)さらにテスト品質を高めていくために、メンバーのテスト技術の育成についても、私たちBSEやフィリピン側のシニアQAが主体となって取り組んでいきたいです。

(Julie)おっしゃる通りです。他にも、自動テストの導入も検討した方がいいと感じています。人に頼ったテストでは、ヒューマンエラーが発生する可能性がありますが、自動テストを併用することでそれらを防ぎ、より精度の高いテストが実施できると思います。


さらなる品質向上に向けて❸業務の仕組み化・標準化

(Julie)あとは、スケジュールの都合でテストにかけられる工数が少ないことがあるので、余裕をもって取り組む必要があると思います。

 (Chikau)Julieさんと同意見です。工数が足りず、テストを削り結果品質が下がるようなことになっては本末転倒です。まずはよりスムーズに業務進行できるよう、業務の仕組み化・標準化を進めていきたいですね。 

(Shota)私も仕組み化がとても大切だと思います。仕組み化・標準化できるものの洗い出しからはじめ、全社へ展開していけたらいいなと思います。

(Chikau)仕組み化・標準化を進めることで、お客様のご要望の正しい理解や、プロジェクト独自の技術的に難しい機能開発により注力できるようになり、結果お客様に喜んでいただける成果物が提供できるのではと思います!

(Shota)今回の座談会のように、品質向上のために皆で意見を出し合い、方向性を確認していく場を今後も設けていきたいですね!

終わりに:ファシリテータの感想

参加者の皆さん、ありがとうございました!
30分という短い時間でしたが、様々な意見が飛び交う中で、メンバーひとりひとりが普段から品質向上への高い意識をもってお客様に向き合っていることが伝わってきました。今後の発展に向けて強い思いをもった人材がいることは、会社の何よりの財産であると実感した座談会でした!
今回あがった意見をもとに、今後も品質向上に向けて全社で取り組んでいきたいと思います! 


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