「バインミー」と「リメンバーミー」
男は泣きながら歩いて行くんだよ。
とは、さる大御所からいただいた言葉でありますが、最近やたらと身に染みます。
なみだを流していれば、それは泣いているっていうことになるのでしょうが、なみだを流さずに泣くってことだってあるんだよなあ。と、ストンと胸に落ちた感じでしょうか。
まわりに悟られることなく普段と何一つ変わらぬ表情で暮らしている。けれども心の内では泣いている。そういうことがオトナにはあるんですよね。
生きていれば、かなしい、つらい、こともあるでしょう。うれしくて泣きたくなっちゃうこともある。過ぎ去った日々のあたたかな「おもひで」が流れ込んできて、溢れそうになってしまうこともしばしばある。
それでも、歩いていくんです。
男はつらいよ、なんですね。年をかさねるごとに涙もろくなるっていうのはこういうことを言うんでしょうかね。寅さん。(冒頭の言葉は渥美清さんではないですけど。)
また、子どもと暮らすようになってからアニメーション作品をみる機会が増えたのですが、これがまた涙腺にダイレクトに効くものが多くて困ってしまいます。
「フランダースの犬」や「火垂るの墓」などの銘作たちはもちろん「トイストーリー3」「インサイド・ヘッド」「ドラえもん」など枚挙にいとまがありません。
最近だと「リメンバーミー」は破壊力がすごかった。子どもの横で目を赤くして下唇を噛んで小刻みに震える鬼の形相で涙を堪えるハメになりました。怒ってるのかと聞かれるほど、あぶなく鬼殺隊がくるほどの奇怪な顔で耐えました。
子どもの横で、なみだを流したっていいじゃないのさ。とも思うのですが、頑固に見せたがらない僕もまだまだ子どもなんでしょうかね。お酒を飲む子ども。加齢臭が気になる36歳の子ども。うわあ、ちっともかわいくないですね。
さて、与太話もほどほどに。
トップの写真ですがこれは「バインミー」です。
フランスパンにお肉と野菜とパクチーなどのハーブ。魚醤なんかで味付けしたベトナム生まれのサンドイッチです。
先日、初めてわしっと食べてみたのですが、これはエライこっちゃですね。おいしくってびっくりしました。ピルスナー系のさっぱりしたビールと昼間からガブガブやったらそれは爽快だろうなあ、と言う印象。
僕は「バインミーシンチャオ」と言うお店のものを食べました。ベトナム人の兄弟が立ち上げたバインミー専門のお店で、関東、中部、北海道など全国各地に展開しているようです。
ご縁がありましたら、ぜひお試しいただきたいものです。
それでは、また明日。