「ヱビスビール」と「全裸の犬」
朝。
日課のジョギング。走り出しはどうしたって足が重い。ああ面倒くさい。メンドークサイ。ホセメンドーサ。30分も耐えて走れば、体が軽やかに心が晴れやかになることはわかっているんですけどね。どうにも布団が恋しくなるのが冬です。
そんなときの対策として、僕は意識を外に向けて気を紛らわせることにしています。というか、それしか手はないですもんね。
車が走る音よりも鳥の声のほうが騒がしいんだな。朝日が水面にゆらゆらと光っているな。青。オレンジ、黄色。しかし、釣り人多いな。土曜日か。あ、さかなが跳ねた。しかし釣りあげてるの見たことないな。
まあだいたい、そんなところです。
そんな川沿いの道では必ず、飼い主さんに連れられた何匹かの犬たちとすれちがいます。
へっへっと舌を見せて、いかにも嬉しげなラブラドールレトリーバー。メキシコに帰りたそうな顔でふるえるチワワ。リードに引きずられて歩く肥満気味のミニチュアダックスフント、人間より偉そうなボルゾイ。草の匂いをひたすら嗅ぎ続ける柴犬。
そんな彼らを見ると「犬だって全裸で頑張っているのだから僕も頑張らないとな。」と思うのです。ほんと、犬のおかげで走れてます。
さて、今日のトップ写真は「ヱビスビール」です。プレミアムビールの代名詞。ちょっと贅沢なビール。僕には高嶺の花かなと一歩引いていたのですが、飲んでみたらあんまり美味しいので驚きました。
なんという泡のきめの細かさよ!まさにシルクの口当たり。グラスを傾ければ黄金色の液体が純白の泡と溶け合い、波打ちぎわに似た音をたてながら、のどをつたい落ちてゆきます。ふくよかな旨味を穏やかなトーンの苦味が余韻へと変えていく。
みなさん、
こんな素晴らしいものを飲んでいたのですか。
ずるいなあ。
今日もお読みいただきまして、
ありがとうございます。
それでは、また明日。
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