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野猫ブラザーズ通信 その4 (76.7)

近所の川沿いの道に生息する3匹の野猫。
彼らの様子を2年ほど前から追っている。

時の経過とともに1匹また1匹と姿が見えなくなり、この半年は、とうとう1匹も目にしなくなっていた。野猫の寿命は短い。およそ2年から4年と言われている。

もう、いなくなってしまったのかもしれない。

わたしはその道を通るたびに、心にメンソレータムを塗りたくって扇風機の風を浴びせているかのような虚無感を味わっていた。

しかし今朝のこと。彼らがいつもくつろいでいたベンチを通りかかると、いたのだ。黒い熊のような野猫。まさかと目を疑いながら駆け寄る。まちがいない。あいつだ。思わず言葉が出た。

「生きとったんかワレ!」

黒い野猫はわたしをみて「ワーォ」と鳴いた。
ほんと、ワーォだよ。



今朝の体重は76.7kg。嬉しさあまってからだも軽くなったんだろうか。

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