#8📷　X-PRO3 その2　＋🔭Voigtlander35mmf1.2 Xmount

勢いで手に入れたX-PRO3と合わせて、Voigtlanderのレンズを購入した。手にしてすぐ写真を撮って、写りの良さに感動したのを覚えている。
マニュアルフォーカスレンズといえばそれまでは、数千円で買える中華レンズを試していた程度で一気に何倍もの値段のレンズを買う事に勇気がいったのを覚えている。
しかし、購入した今となっては後悔はない。
単純に写りの良さとマニュアルフォーカスレンズの楽しさ、物としての作りの良さも良いのだが、私にとっては電子接点を持っている事が1番といってもいいくらいこのレンズの重要なポイントになっている。

追記:最初はVoigtlanderその1になるようレンズに焦点を当てて書くつもりが結局X-PRO3の話になってしまった。

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今回の記事は、以前に書いたX-PRO3の紹介その1を読んでからの方が良いかもしれない。
宣伝するわけでは無いけど、X-PRO3について知っていた方が理解度が深まるはずだ。

Voigtlander35mm F1.2について

株式会社コシナが販売しているいわゆるサードパーティレンズに当たる。
Xユーザーの間で、VMマウントのレンズを使うのが流行っていたこと。つまり、Voigtlander nokton classic 35mmf1.4 というレンズをマウントアダプターを付けて使うユーザーが多い事から着想を得て商品化したようである。
（どこで聞いたか見たか覚えていないけれど、nokton classic 35mm f1.4にマウントアダプターを付けた厚みと同じ厚みになるように本レンズは設計されているとかいないとか。持っている人は本当か教えて欲しい)
この辺りも開発者インタビューがあるので貼り付けておく。見ていてとても面白い。

引き続き基本的な情報を書き出してみる。

①マウントは、FUJIFILMのXマウントに対応している。
②焦点距離は35mm。XシリーズはAPS-Cサイズのセンサーの為、フルサイズに換算すると、約50mmとなる。株式会社コシナのホームページによると、細かくは53mmのようだ。
③最短撮影距離は0.3m。個人的にはかなり寄って使えると言っても良い。マニュアルフォーカスしか使えないが操作感は物凄くいい。適度なトルク感を備えている。
④重量は196g。
⑤絞りリングが付いている。モーター駆動では無い為手で動かしたらそのまま絞り羽が動くようになっており、操作感が物凄くいい。クリック感があり、絞り羽は12枚。
⑥光学系は、別マウントのレンズから持って来たわけではなく新規に設計したとの事。
⑦レンズフードはコンパクトなものが付随する。

外観

デザインも良く、金属の塊感が強く所有欲を満たしてくれるレンズだと言える。
絞りリングの形状もかなりカッコいい。
Mマウントレンズによくある距離指標付いている。
厚みは結構あるので、専用のケースなりカバンが必要になるだろう。

短いレンズフードが付随する。
レンズプロテクターはどこに付ければいいのか
わからないのでレンズとフードの間に入れてある。
絞りリングの形状がかなりカッコいいと思う。

マニュアルフォーカスレンズには
やはり距離指標があった方がよい。

物差しとなりつつある我が家のX-E4と比較
レンズ部分の厚みが少し長い。

カスタムという訳では無いが焦点工房様から販売されている、七工匠指かけレバーを付ければ見た目も良くなり、マニュアルフォーカスの精度も上がる。
あまり真似されるのは好きでは無いが、お勧めしておこうと思う。

七工匠 7Artisans フォーカスレバー(指掛けレバー) 7L-FL01

某L社のレンズにかなり近付くのでオススメである。
見た目だけではなく、指掛けが下に来た時に
ちょうど1mになるように貼り付ける等で
実用性も充分にある。

写り

ボケが綺麗であり、F値が低い事から夜や少し暗いところでのスナップに向いている。

f1.2

f1.2

解放での描写と絞り込んだ時の描写で2面生があり、解放は弱いソフトフィルターがかかったかのようなにじむ描写となっている。
1段階でも絞ると光芒がトゲトゲになる。

f2.0

開放時の逆光では綺麗なフレア、ゴーストが出る事がある。

f1.2

f1.2

最短撮影距離が短いので結構寄る事もできる。

f1.2

電子接点が付いたことで

Exif情報に絞りの値が記録されるようになった。
ボディ側の手ぶれ補正や画像の補正が効くようになった（手ぶれ補正は、それらの機能を搭載機種のみ）
ちなみに、使う前にカメラボディ側の設定でシネマレンズ使用時の絞りの値をT値からF値に設定しておくことを忘れないように。

Exif情報や画面の表示が正しく表示されなくなるので
忘れずに確認しておこう。

あとは、フォーカスリングを回した時にカメラ側で認識するようになった。これが私としては1番ありがたく感じている。
X-PRO3の場合はブライトフレームのパララクス補正が入る。
そして、ボディ側のフォーカスチェックをオンにしていると、フォーカスリングを回すだけで、お手軽にピントの確認ができるのである。

X-PRO3のOVFとの組み合わせ

X-PRO3には、OVFという光学式ファインダーが付いている。加えて、従来のミラーレス機に付いてあるEVF（電子式ファインダー）や、それら両方を同時に表示する機能も兼ね備えている。
OVFの時に右下にEVFの小窓を表示させる事で、素通しのガラスでもピント合わせが出来るのである。

OVFだけのファインダー。
フォーカスリングに合わせてブライトフレームが移動する
マニュアルフォーカスだとピントが
合っているかはわからない。

EVFだけのファインダー
特筆すべきところは特に無い普通の
ミラーレスデジタルカメラのファインダー　
電池が無いのは気にしない

OVFに小窓EVFを出したファインダー
ピント合わせをしながらOVFで構図を合わせる事が出来る。
FUJIFILM曰く、エレクトロニックレンジファインダー
でERFと略するようだ。

ちなみに、ERFの時の小窓は拡大倍率を変更する事ができるのはご存知だろうか？
リアダイヤルの押し込みで3段階に変更する事ができる。
また、小窓は画面の中央限定というわけではなくジョイスティックで拡大したい箇所の位置を変える事ができる。AFエリアを変更する感覚で操作が可能だ。

真ん中の倍率

1番拡大した状態
ピントをシビアに合わせるにはちょうどいい。

ただ、私はこれがいまいち馴染めず、結局EVFを多用するようになってしまった。こうなると、X-E4があればX-PRO3は手放して良いかもしれないと思う時がきてしまうのだ。
（とはいえ、ERFが嫌いな訳ではない。オールドレンズで撮影する時などに使うこともある。）
しかし、私はX-PRO3を手放していないどころか、1番のお気に入りカメラとなっている。

理由は、ボディ側でフォーカスチェックをON(MFアシストをSTD)にしてVoigtlanderのレンズをOVFで使用するとフォーカスリングを回したら瞬時にEVFに切り替わり、シャッター半押してすぐさまOVFに戻るのである。　

※あまりネットでは見かけなかったのだが、案外みんな知っているのかもしれない。
FUJIFILMの公式動画を見ても、OVFにEVFの小窓でのピント合わせを推奨しているように見える。
もしそうだとしたら軽く流して暖かい目で見て頂きたい。

フォーカスチェックをON
MFアシストをSTD（スタンダード）
コレがかなり良いと思う

こうする事で、不満なくマニュアルフォーカスでピント合わせができる。
OVFをしっかりと使用して切り取る感覚を味わう構図合わせが出来るのである。
OVF常にEVFの小窓を常時表示させるのも悪くはないのだが、どっちつかずな感じがして、私は集中出来なかった。
全然関係ないけれど、昔のフィルムカメラにバルナックライカというものがあった。今のM型ライカの前身となっているそのカメラは、ピント合わせ用の窓と構図合わせ用の窓が別れているそうだ。
ピント合わせ用のファインダーを覗いてピントを合わせてから、もう一つの構図合わせ用のファインダーを覗き直してシャッターを切るらしい。
（私は使った事がないのだが）
それに気付いてからは、覗いてるファインダーは同じだが、ファインダー側が切り替わっているだけでバルナックライカと同じような事をしているのかもしれないと思った。

この撮影方法のおかげで、OVFを多用する事が多くなり、今ではほぼほぼEVFを使用しなくなったのだ。
（ピント合わせの時にEVF使ってるのでは？という意見もあるかもしれないが、最終的にシャッターを切る時はOVFである）
ちなみに、フォーカスチェックの拡大倍率も3段階で変更する事ができる。

OVFを多用するという事は、失敗写真が増えるけど、たまに撮る大成功写真の楽しみが増えるというFUJIFILM開発陣の思う壺にハマったといっても良いかもしれない。
それに加えて、日常写真においては狙って撮った感じが写真から感じられない自然な景色が撮れるようになった…..気がするのである。
これはOVFゆえの、完璧では無いフレーミングから来るものだと私自身は思っている。
こうなると、日々X-PRO3を持ち歩く頻度が高まるのは必然と言えるかもしれない。
その為か、X-PRO3はチタン外装により堅牢に出来ている。
背面液晶についてはまた別で記事にしたいと思う

2024／11／10追記

背面液晶故障の原因と対策（についての考察）はこちらに。

まとめ

私が言いたいのは、ボディ側でフォーカスチェックをON（MFアシストをSTD）にしてVoigtlanderのレンズをOVFで使用するとフォーカスリングを回したら瞬時にEVFに切り替わり、シャッター半押してすぐさまOVFに戻るのがとても楽しいので、もしX-PRO3ユーザーの方がいれば真似してみて欲しいということ。
こうする事で、OVFでも不満なくマニュアルフォーカスでピント合わせができるし、OVFをしっかりと使用して切り取る感覚を味わう構図合わせが出来る。

騙されたと思ってやってみて欲しい。
※繰り返すがあまりネットでは見かけなかったのだが、案外みんな知っているのかもしれない。
ので、知っているという方は軽く流してもらえると嬉しいです

今回も読んで頂きありがとうございました。

Voigtlander nokton 23mmf1.2についても記事にできたらと思うのでたまにチェックしてもらえると嬉しいです。

この2本とXF27mmf2.8があれば
趣味スナップや旅行は問題無いと思う。