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(音楽感想)Premiata Forneria Marconi - Photo of Ghosts B面


引き続きB面の感想。

↓A面の感想はこちら

B-1 Il Banchetto

この曲も前作からだけど歌詞はイタリア語のまま。
前半は穏やかで優美な雰囲気で晩餐会での国王と参加者が全て上手くいっている世界を祝っているかのような歌世界。
ムーグのリードが乗る3拍子のインストパートの後に不穏な響きのキーボードソロパート。
「なんじゃこりゃ?」と思ってたら、前半の雰囲気に戻ったけど、響けは少し寂しげに。
歌詞は人民の支持を得られてない国王の苦悩だったので、あのキーボードパートは優雅な宴の裏に隠れた国王の心情だったのかと感じました。

皮肉めいた歌詞が曲にマッチしていて、ピートシンフィールドが新たに歌詞付けなかったのも分かります。

B-2 Mr.9’till 5.

前曲から間髪入れずに強力なドラムソロからヘヴィなバンドサウンドに傾れ込む。
慌ただしい朝の勤務前の準備している感じ。
そのまま皮肉っぽい雰囲気で一気に9時5時の慌ただしい平日勤務の流れを歌われ、週末へ。

マーチングっぽいパートが週末の喜びと解放をいきいきと描いているし、荘厳なオルガンに包まれて平穏が訪れたらかと思ったらまた落ち着かないギターリフが来たかと思ったら「もう日曜の午後だ!やるべき事すませて眠ったらまた次の月曜だ!」という嘆きとともに前半のアップテンポパートへ。

労働応援歌...?

元曲のGeneraleはインスト曲。

B-3 Promenade the Puzzle

ラストは複雑怪奇な幻想世界の曲。穏やかに始まるので平穏を歌ってるかのように思うけど、歌詞の内容は複雑怪奇。
タイトル通りパズルでバラバラになった世界を歩いてるかのよう。

途中のインストパートも様々なパートがパズルのようにコラージュされていく。

インストパートから静かに歌が始まっても歌詞の内容はさらにバラバラになった情景が描かれていく。
音楽が盛り上がってクライマックスでタイトルを叫んで不穏なインストがだんだんフェイドアウトしてこのアルバムを締める。

元曲はGeranino。イタリア語でゼラニウム。
歌詞は色んな物が踊る様子が抽象的に描かれている。
結局最後まで踊り続けてるのが諦めと孤独さを感じたり。
ゼラニウム(の花言葉)を求めたけど、手に入らなかったのかな?


以上Pemiata Forneria Marconi - Photos of Ghostsの感想でした。

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