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ドラマ『御上先生』が立ち向かう大きな敵は「愚民政策」だ!!

私はドラマフリークというわけでも無いただの一般視聴者。

そんな私が鋭い切り口に惹かれ、沼にハマって毎週楽しみにしているドラマがある。

それが
日曜劇場枠の『御上先生』だ。




重いテーマ

第一話を観終えて率直な感想は「視聴者を選ぶドラマだな」、そして「いまどき珍しく攻めたドラマだな」と。

視聴率低下の現在、テレビ局はあの手この手で視聴率稼ぎに躍起になっている。人気タレントの出演、ネットで話題になりやすい情報etc

そんな中、このドラマはテイストが一味も二味も違う。

もちろん人気俳優、若手の有望株を起用しているので一応視聴率も意識はしていると思うが、問題はドラマ全体のテーマ。

重い、重すぎる


1話冒頭の殺人事件にはじまり、政治、教育、女性差別、教科書検定、原爆、マスコミ、経済・・・
こんな重いテーマでは1話から見始めた視聴者が続々と脱落していくのは容易に想像できる。

しかし、このドラマの真の狙いはそこにある

それは、このドラマを通して「考える国民」かどうかを選別しているからである。


「考えない国民」を作る『愚民政策』


『御上先生』を途中離脱した人は

「なんか話がむずかしい」
「なにが言いたいのかわかりにくい」
「頭のいい人ばかりで会話についていけない」
「ドラマは気楽に観たいのに」

というような理由で離れていった人も多いのでは。

そのように短絡的な思考でこのドラマから離脱する人こそ、政府のやってきた『愚民政策』で作り上げてきた「考えない国民」そのものだからである。


『愚民政策』とは

愚民政策(ぐみんせいさく)とは、為政者が国民を「愚民」と呼ばれる政治的無知状態に陥れさせ、その批判力を奪おうとする政策、つまり、民主主義の根幹である国民の政治参加を阻害する権威主義に基づき、人々の知性を意図的に非民主的な方向へ偏向させる政策である。

Wikipediaより

娯楽関係なら有名な『パンとサーカス』なども『愚民政策』の一環。
興味がある方はぜひ調べて・・・

「考えてみて」


偏差値教育とは『考えない国民製造機』


日本で、詰め込み教育、受験一辺倒教育、偏差値による選別教育が始まったのは、60年安保・大学紛争以後である。 いま思えば、あそこが日本にとって分水嶺だった。

日米安保が大問題であった時代、日本政府は、過激な学生運動に対して非常に強い危機感を持った。 このようなムーブメントを放置してしまうと政権転覆も起こりかねないと考えた政府は、ここから国民教育を「愚民政策」に転換した。 その象徴が「偏差値教育」である。

かなり昔のことになるが、私は当時の首相に言ったことがある。 「いまの政府は国民を騙すようなことばかりやっている。 このままだと、国民は怒りを覚えて立ち上がるでしょう」 と、このように進言したのだが、首相は私にこう言った。 「大前さん、わが国は愚民政策を施しているから大丈夫だよ」

まさかと耳を疑ったが、これは事実である。

当時の日本の政治指導者と役人たちは、学生たちが政府にたてつくことがないように愚民政策をとっていると確かに認識していたのだ。 日本政府は安保闘争のようなことが二度と起こらないように、若者たちがけっしてアメリカに刃向かわないように、そして、体制が転覆する事態が起こらないようにと、愚民政策を実施した。

これは、天安門事件後の中国と同じだ。 政府にとって危ないことを考えない、天下国家を論じない、そういう小市民をたくさんつくるという政策である。 その象徴が、1970年代半ばに導入された「偏差値制度」なのだ。

そして・・・この政策は予想以上の効果を上げ、長年の愚民政策によって、その後の日本人はみごとに”考えない国民”になってしまったのである。

大前研一著「『知の衰退』からいかに脱出するか?」より

『御上先生』の教科書検定の話の中で、検定を行っている国のプレゼンする場面があったが、見事に社会主義・独裁国家ばかり。

そして、その中に日本も含まれていた。

このことが意味すること・・・

「考えてみて」


教育の現場に民主主義を


このドラマがおそらく伝えたいこと。
それは「教育の現場に民主主義を落とし込むこと」だと私は推測している。

学校教育の場で、政治的な発言、差別に対する批判、学校教育の矛盾点、お金に関する思想、その他いろんなことを話すことが出来る環境を作り、「考える国民」を育てることが御上先生が隣徳学院でやりたいこと。

そのための布石が各話にちりばめられているが、単なるドラマ好きには話があちこち展開してまとまりが無いように見えているのでは。

しかし、このドラマの大きな根幹がわかっている人からすれば、このドラマがいかに革新的で挑戦的なドラマなのかすでに気付いてハマっている。

このドラマにハマっている人こそが
「考える国民」なのだから。


まとめ

このドラマで最終的に御上先生、そしてその生徒たちが戦う相手とは

・『愚民政策』を施している愚官
・『寄り添う教育現場』に見せかけて「考えない生徒」を量産する教育者
・『偏向報道』による差別・洗脳を行うマスメディアやネット

このあたりだと予想しています。
要は「国民が考えるようになると困る立場の人たち」ということ。
近年、ネットの普及によりマスメディアによる偏向報道が暴かれ、洗脳から目覚めた人も多いがまだまだ少数派。
(本来、報道機関というのはこのような事も隠さず伝えることが使命のはず。それを日曜劇場で伝えるのであればTBSさんは捨てたもんじゃないですね)

国はそのような人が増えると困るのでネットの世界でも『愚民政策』を施しています。
スマホが手放せない人、一日中SNSに張り付いている人、思考停止になっていませんか?


以上、普通のドラマにはハマらない私の個人的意見なので外れても責任は取りませんw

あなたも「考える国民」として目覚めたいのなら、今からでも『御上先生』を1話から見てみることをおすすめします!

そして、深いところまで・・・

「考えてみて」




『御上先生』のパロディ?で競馬回顧記事も書いていますw

競馬で勝つためにも「考えること」は大事ですよ!!


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サポートしてもらうようなこと何も書いてませんw

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