設立5周年を迎えて|歯科翻訳・通訳業
みなさんこんにちは!歯科翻訳・通訳をしています西原由希です。
さて今月で歯科専門通訳翻訳業 YN Internationalは設立5周年を迎えることができました。
今日はこの5周年に際して自分が考えること・5年間の振り返り・今後の展望について書いていこうと思います。
10年ほど前、歯科医師になりたての自分は、
二言目には
「無理、できない。」
と言うタイプの人間でした。
自分のコンフォートゾーンから出ることにとても抵抗があり、安定と安心が1番大切でした。
でもその一方で、色々なことに挑戦している人に憧れを抱いている…矛盾しまくりの25歳でした。
大学卒業後、出身大学の附属病院で半年間、夫の実家の歯科医院で半年間の研修医生活を送り、それはそれは安定安心のゆるーい環境でした。
そして研修医修了後、すでにドイツに留学していた夫のもとへ引っ越しました。
これが、その後の人生の大きな転機になりました。
数年前の
「歯科通訳・翻訳者になるまで」の記事にも書きましたが、
ドイツに引っ越してからは私は専業主婦として、歯科のことからは一旦完全に離れた暮らしをしていました。
ドイツ語を習得するために現地の語学学校に通い、
修了後は大好きな料理やお菓子作りを心ゆくまで楽しんだり、
1人で散歩したり電車に乗って日帰り旅行したりと、
充実した日々を送っていました。
たくさんの素敵な方々との出会いもあり、今では考えられないくらい贅沢な日々でした。
けれど、やはり夫婦二人暮らし(かつ超田舎ぐらし)の専業主婦は時間が有り余っていました。
毎日楽しいけど、もっとワクワクしたり、やりがいを感じることがしたいと思うようになりました。
そして同じ歯科医師である夫が、
毎日大学病院で診療をして(しかもドイツ語で)、論文を山ほど読んで、知見を深めながら奮闘する様子をそばで見ながら、
夫と同じではなくても、何かしらの形で自分のキャリア形成を少しでもしたい!と感じるようになりました。
ここから後の話は以前の記事のとおりですが、あの時細々とでも行動を起こしたり、色々調べてみたりしてよかったなと思っています。
はじめの頃は自分でも半信半疑で、
「こんなことやって意味あるのかな?」とか
「これで何にもなれなかったらどうしよう」などと
マイナス思考になることも多々ありました。
もちろん設立から5年経った現在でも、事業としての安定感はありませんし、未熟なところも多く、日々奮闘中です。
でも、10年前の自分とは180°違うメンタリティで、
不格好でも自分の人生を自分で作っていきたいという強い気持ちが生まれました。
これがいわゆる「本当の自分」なのかは正直わかりません。
でも、この仕事をやってみたいと思い始めてからは、
幸せだと感じる時間が圧倒的に増えました。
そしてそんなふうに思いながら仕事ができるのも、これまで様々な形で支えてくれて、関わってくださったみなさんのおかげです。
そんなわけで(まとめかた雑…)この5年間、私と関わってくださったすべての方々に感謝の気持ちを伝えたいです!
お仕事を依頼してくださった方はもちろん、
色々な相談に乗ってくれた方
アドバイスをくれた方
背中を押してくれた方
いつも応援してくれている方
本当にありがとうございます。
歯科通訳翻訳という超ニッチな分野で仕事をしていくには、やはり人とのつながりが何よりも大切だと日々感じています。
これまで関わってくださった皆さんに
これから何かしらの形で恩返しができるように、
もっともっと技術を磨いて
インプットをたくさんして
人間としても一回りも二回りも成長したいです。
この5年間を振り返ると、たくさんの山も谷もあったなぁと思います。
初めての本格的な通訳の仕事が、あのニコラス・ラング先生だったこと。
(歯科界の歯周病学分野の重鎮のおひとりです)
その後もヨーロッパ、アメリカ、中東・アジア太平洋の名だたる先生方の通訳をさせていただいたこと。
あらゆる歯科関連企業のさまざまな翻訳を請け負わせてもらえたこと。
海外出張にも何度か行ったこと。
歯科診療のバイトを辞めた同じ月に、コロナで全部の仕事がなくなって、途方に暮れたこと。
妊娠中、産後に収入がなくなるのが怖すぎて出産予定日の1週間前まで仕事して、
産後も結局仕事がなくなるのが怖くて2週間で復帰したこと(もう2度とこんな無理しません笑)。
どれも自分の成長には欠かせなかった経験だと思っています。
さらに今年もすでにたくさんのお仕事の依頼をいただいており、
良い緊張感と高揚感の中で毎日過ごせています。
今後の展望としては…
AIの動向を見ながら、いつまで自分がこの仕事を続けられるかを考え、
その上で自分の特技や特性を活かせる次のキャリアプランを立てること…というふうに考えています。
また自分に合ったライフワークバランスを保てるように働き方を変化させられる流動性と覚悟、そしてタイムマネージメント力を身につけていきたいです。
そして何よりも、仕事を依頼してくださる方が
「西原に頼んでよかった!」と心から思ってもらえるようなサービスを提供できる、そんな通訳翻訳者でありたいです!!
書いているうちに熱くなってしまい
長々と書き綴りましたが、
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今年も不定期でnoteの記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは、良い一日をお過ごしください。
Have a great day, wherever you are.
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