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【第3回】毎日歯を磨いても歯ブラシだけでは6割ほどしかプラークを落とせない

みなさんは「毎日しっかり歯を磨いている」と自信をもって言えますか?

毎日歯を磨いている人は多いと思いますが、実は歯ブラシだけでは、思ったよりも汚れを落とせていないんです。

歯周病やむし歯の原因となる菌は「歯と歯の間」「咬合面の溝」「歯の根元」「表面のくぼみ」「歯周ポケット」などに多く生息しています。

書籍「新しい歯の教科書」より

こうして見ると、さまざまな角度から磨かないといけないことがわかりますね。

歯ブラシだけでは6割のプラークしか除去できない

日本歯科保存学会「歯間ブラシの歯間部のプラーク除去効果」

日本歯科保存学会がおこなった「歯間ブラシの歯間部のプラーク除去効果」の調査では「歯ブラシだけをした場合 → 61%」「歯ブラシ + デンタルフロスを使用した場合 → 79%」「歯ブラシ + 歯間ブラシを使用した場合 → 85%」という結果が出ています。

ちなみにプラークとは、歯についた食べかすを栄養源にしている細菌の塊のことです。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用している人は5割ほど

厚生労働省「歯科疾患実態調査結果 令和4年度」

一方、厚生労働省が令和4年に発表した「歯科疾患実態調査結果」には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用している人は50.9%、舌の清掃をおこなっている人は21.1%であったと報告されています。

こうして考えると、しっかり歯を磨いているつもりでも「意外と多くの磨き残しがある」ことがわかりますね。

また、 デンタルフロスや歯間ブラシを使用しても8割程度しかプラークを落とせていないと考えると、歯医者でのクリーニングも必要なことがわかります。

歯周病菌は3ヵ月経過すると急増する傾向にあるため、3ヵ月を目安に歯医者に通うとよいでしょう。

参考書籍

※今回の内容は複数の書籍や動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。

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