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【第6回】歯医者には0歳から通ったほうがいい理由とは?舌が正しい位置にないと歯並びが悪くなる

前回の投稿では「フッ素配合歯みがき粉の効果」についてお話しました。

むし歯・歯周病予防には、普段の歯磨きが重要ですが、それだけでは完璧にケアすることはできません。

日本歯科保存学会「歯間ブラシの歯間部のプラーク除去効果」

自宅でのケアで除去できるプラーク(歯垢)は、がんばっても8割ほど。
そのため、むし歯がなくても「定期的に歯医者に通ってケアする」必要があります。

歯並びや噛み合わせのために0歳からの検診を

子どもの歯並びや嚙み合わせをよくするには、歯並びの土台となる上顎を成長させることがとても重要です。

突然ですが、みなさんは舌の正しい位置をご存じですか?舌の先端が上の前歯の後ろにある「スポット」に常に触れているのが理想の状態です。

参照:エムアンドアソシエイツ矯正歯科「歯列矯正の基礎知識コラム」

このスポットに触れていると、上顎が適度に刺激が送られ、成長していきます。

ただし、1~5%くらいの子どもには、舌の裏のヒダが短く舌がスポットに届かない「下小帯強直症」という症状が見られます。

この症状を放っておくと上顎が十分に成長せず、歯並びが乱れる原因となります。

この舌の状態をチェックするためには「0歳から歯科医院に通った方がいい」とされています。

長期的な指しゃぶりも歯並びや噛み合わせに影響を与える

赤ちゃんが「指しゃぶり」をしている姿は可愛いですが、長期間にわたって続けていると、上下の前歯にすきまができる「開咬」という不正咬合になる恐れがあります。

また「開咬」と関連して、指しゃぶりを続けている子どもは、鼻呼吸ではなく口呼吸になっている可能性が高いです。

口呼吸をしていると、口が常に開いている状態になり、舌がスポットにあたりません。そのため、上顎の成長に悪影響を与えます。

また子どもだけでなく、私たち大人でも口呼吸をしていると「健康リスクを高める」恐れがあるのです。

参考書籍

※今回の内容は複数の書籍や動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。

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