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私のオススメしたい本5冊
10月も終わり、そろそろ冬の寒さを感じつつある。
「秋」と聞いて思い浮かぶものはいろいろあるけれど、今回はそのうちのひとつである「読書」について書いてみようと思う。
読書の秋
「読書の秋」ということで、自分がこれまで読んだ本の中から印象に残っている本を5冊紹介してみようと思う。
僕は社会人になってから習慣的に本を読むようになった。
ジャンルは、ビジネス書が多めで、何かのスキル本というより、人生観や社会観、物事の考え方というような、抽象度の高い問題を取り扱う本が多く、そこから派生して専門的な学問へたどり着くことが多い。
最近興味をもって読んでいるジャンルは「脳科学」。
その中で、とくに好きな作者が池谷裕二さんだ。
単純な脳、複雑な「私」
最初にオススメしたい本は、池谷裕二著の「単純な脳、複雑な私」という本。この本は、実験科学を通じて脳の追求をしつつ、そこから「自由意志とは何か」や、「私という概念」など、哲学的な問題へとアプローチしていく。
哲学的とはいえど、その中身は科学そのもの。「脳科学」というジャンルに少しでも胡散臭さを持っている人は、絶対に読んでほしい一冊。この学問が、全ての学問の接触点になっていることがわかる。
ゆっくり、いそげ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~
2冊目は、「ゆっくり、いそげ」という本。まず、僕はこの題名が非常に好きで、「ゆっくり」と「いそぐ」という相反するふたつの文言が、「資本主義社会と最低限のスローライフの中間がいい」という影山知明さんの信念が表れていると思う。
この本を一言でいうとすると、新しい経済システムの提案だと僕は捉えている。そして、そのための考え方や、思想、具体的に行った活動などが述べられている。
自分でビジネスを立ち上げたいと思っている人には、一度読んでほしい一冊。「経済を回す活動」に対して、新しい視点をもたらしてくれるはずだ。
無理の構造
細谷功さんシリーズは何冊か読んでいるが、その中でとくにオススメしたい一冊がこの本。組織が大きくなるにつれて逆らえなくなる物事の本質。また、コミュニケーションの中で生まれる思考のズレ。そして、自分の目に映る世界を俯瞰して見ることの重要さ。
あらゆる場面で訪れる問題を、「構造的な原因」からひも解いてくれる一冊。読み終わるまでに「なるほど!」と何回思ったことか。
「コミュニケーションには自信がある」と思っている人ほど、「分かっていないことに分かっていない」のかもしれない。自問自答を獲得するきっかけになるかと思うので、ぜひ一度読んでみてほしい。
サピエンス全史
世界中で反響を呼んだため、恐らくほとんどの人が目にしたことがあるだろう本。内容は、「ホモ・サピエンス」が世界を制圧できた原因について。
単なる「サルの歴史本か」と思ったら大間違い。読み終わったあとには、現代社会に対して疑問が生まれるくらい、今に直結する大発見を提示してくれている。
「虚構」というキーワードは、宗教や科学、国や家族の在り方など、様々な枠組みに捉え直しをもたらしてくれるはず。
青のフラッグ
最後は、今年ハマった漫画から一冊。
最初は「ああ、よくある青春恋愛マンガね。」と思って読み進めてみると、その中身は何とも深く考えさせられる内容。
主人公だけでなく、様々な登場人物の心理描写がそれはそれは、繊細に描かれている。恋愛というものひとつをとっても、人によってはこんなにも苦しくなるのか。
そして最後の結末は、全く予想しなかった展開。
ああ、そういう幸せのカタチ。。!!
全8巻なので、ぜひ読んでみてほしい。
終わりに
自分にとって、読書は2つの意味を持っている。
ひとつは、新しい知識や視点を獲得すること。
単純に知らないことを知ることができたり、「そんな視点があったのか!」と、物事の深みが増すときもある。
もうひとつは、心を深めること。
読んだ後にも、その世界観に没入できるのは本の魅力。そういった本は、頭ではなく心で本を読んでいる気がする。
どちらにしても、読書は人間力を高められる至高のひととき。
僕がおすすめした本をもし読んでみたという方がいれば、コメントいただけると嬉しいです。