「謙」の思想 「鬼神(きしん)は邪(よこしま)なし」とは?
古い言葉で、「鬼神は邪なし」という言葉があるけど、どういう意味だろう?
これは鬼さんや、神さまには、よこしまな心は通じないということです。
でも神さまにならというなら、何となくわかるけど、
鬼にまでそうなんだろうか?と疑ってしまうかもしれませんね^^
近くのお寺に行ってみると、鬼が神として祀(まつ)られていたりすることがあります。
鬼も、神と一緒で、崇高な心を持っていたりするんですね。
また、それらの存在の総称として、鬼神という言葉を使う場合もあります。
中国古典では、謙の思想をよく伝えていますが、
例えば易経では、謙虚・謙譲・謙遜の精神を最高の徳とし、
低くへりくだるものこそが、最も高みに至るといっています。
つまり、鬼神は慢心を嫌い、謙るものに幸いを運ぶ。
私達は、たとえ成功者であっても、驕れるものは嫌い、
謙虚な人には惹かれて手を貸したいと思いますよね。
だから私も、時々自分は思いあがっていないかな?
他人に快く思ってもらえるような言動を取れているか、普段から気を付けています。
「何かを感じて欲しい・・・」、自分達にそう思って行動してくれている人たちが、実はあなたの周りにも多くいるんだと思いますよ。
例えばその気持ちに素直に応じられることができれば、
それはあなたの成長だと思います。
それは何歳になっても同じ。
自分より目上の方への謙遜・敬意でもそうだし、
小さい子供に対して、威を奮うのではなく、本当にかがんで背丈を合わせてあげること、
また、背丈以上にかがんであげること、そうやって心や優しさをくんであげることによっても、
あなたの謙は伝わります。
実際の実感として、分かってきたのは、私も近頃であったりするのですが。
大切なのは、謙虚な態度を終わりまで貫いて崩さない。
そういう人が、有終の美を迎えられると、私は信じたいですね。
バイチャッ!
Rose Garnet