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日本横断・祈祷師大集合!『来る』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

お盆を過ぎて、私の中でホラー映画欲が高まって参りました。

テレビを断捨離してしまったので、今はもう見れていないのですが、「本当にあった怖い話」や「トリハダ」が大好きでした。

私は、「怖がりの、見たがり」です。

今日は、怖がりの見たがりの私がおすすめする、岡田准一さん、妻夫木聡さん、黒木華さん主演の映画『来る』をご紹介します。

『来る』のあらすじ

オカルトライター・野崎のもとに相談者・田原が訪れた。最近身の回りで怪異な出来事が相次いで起きていると言う。野崎は、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴とともに調査を始めるのだが、田原家に憑いている「何か」は想像をはるかに超えて強力なモノだった。エスカレートする霊的攻撃に、死傷者が続出。真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子の呼びかけで、日本中の霊媒師が田原家に集結し、「祓いの儀式」が始まろうとしていた…。

『来る』のおすすめポイント

①何が「来る」のかがわからない恐怖

物語のきっかけは、妻夫木聡さん扮する田原の幼少期の記憶から。

幼い頃、幼馴染と森に入り、幼馴染が行方不明になってしまったという恐怖体験をしています。

幼馴染は、”アレ”という存在が、田原を連れ去りに来る、という言葉を残して消えました。

それから田原はずっとその悪夢にうなされているのでした。

この物語は、予想の通り、”アレ”が襲ってくるという話なのですが、最後まで”アレ”の姿は出てきません

人によって”アレ”の姿が違い、どれが本当の”アレ”なのか、わからないのです。

形が捉えられない、わからない、だからこその恐怖があります。

②人の奥底にある不満・不安

”アレ”に襲われることになる田原は、妻の加奈と幸せに暮らしていました。

加奈に子どもができてから、田原はイクメンブログを始め、子どもが生まれてくることを心待ちにしていました。

子どもが産まれるとそのイクメンぶりはさらに過激さを増し、ことあるごとにブログに書き綴ります。

子どもが怪我をした際にはその様子を。

妻のために外食をした時はその様子を。

しかしその背景には、病院で手当をしてもらっている間に横でブログを書き、妻が夕飯を作り終わっているにも関わらず外食に連れ出し、ブログのネタのためにやっているのではないかと思えることも。

イクメンとブログ界隈では言われていたとしても、中身のないイクメンぶりに加奈は愛情が冷めていきます。

思い通りにならない加奈にイライラする田原、田原の無神経さに辟易している加奈。夫婦関係は冷え切っていきます。

そこに”アレ”の恐怖が加わって、田原の妻への不満、妻の田原への不満からそれぞれの心の闇も色こく広がっていきます。

③見応えのある祈祷の様子

”アレ”の恐怖を解決するために田原は、知り合いのつてを辿って、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴や真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子など、あらゆる霊媒師が”アレ”を払うために大集合します。

この様子がとてもすごくって、日本各地津々浦々の霊媒師たちが田原家に集合するのです。

しかし”アレ”の力が強過ぎて、移動中に命を落とす方がいたり、数人が辿り着ければ良いと覚悟していたり、辿り着くまでにもドラマが。

琴子の得意とする祈祷は、マンション丸ごと封鎖し、さまざまな流派の方が、さまざまな祓いをするもの。とても圧巻です。

さながらライブを見ているようでした。

これを見るのだけでも見る価値はあるのではないでしょうか。

特に注目してみていただきたいのが、松たか子さん扮する・琴子さんと、琴子さんの右腕として出てくる柴田理恵さん。本当に霊媒師なのではないかと思うほど、迫力がすごいです。

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(祈りは届いた、のか?)

心の弱さが魔を引き寄せる

本作の怖さは、人智の及ばない「見えない敵」と戦うということ。

見えない敵ながら、人の心の弱い部分にスゥっと入ってきて、操ろうとする怖さがあります。

人間は完璧ではない。

だからこそ、魔に引き寄せられてしまう部分、心を許してしまう部分があるのだろうと思います。

血飛沫がすごいのと、芋虫がうぞうぞ動くのと、えげつない死に方をするので、人は選ぶと思います。

興味のある方はぜひみてみてください。

原作小説もあるようです↓

ではまた〜

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