「何にもない暮らし」の豊かさ『わたしのウチには、なんにもない。』
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
清潔なリネン、整理整頓された棚、掃除のしやすい床。私の理想の部屋は、ホテルのような部屋です。
実際はというと、本で溢れ、物が多く、ホテルとは縁遠い部屋になっています。
「スッキリした家に住みたい!」、そう思っていた時に出会った本があります。
今日は、ゆるりまいさんのコミックエッセイ『わたしのウチには、なんにもない。』をご紹介します。
『わたしのウチには、なんにもない。』のあらすじ
写真と文章で自宅を紹介するスタイリッシュなブログが評判で、そのモデルルームのような文字通り“なんにもない生活”は、汚部屋に棲むすべての人たちから羨望のまなざしを受けています。しかし、そうなるまでには、「捨てたい病」を発症した彼女と家族との長い葛藤(戦い!)がありました…。極度の断舎離に至ったことの顛末を自身によるコミック化で再現。かつては汚部屋の住人だった彼女が「なんにもない生活」に至るまでには、涙と努力の紆余曲折があった!? 単行本ではそれが明らかに!
わたしのウチには、なんにもない。』のおすすめポイント
ゆるりまいさんの経験談から語られる本作。シリーズもたくさん出ており、『わたしのウチには、なんにもない。』シリーズは5冊出ています。
他にも『なんにもない部屋の暮らしかた』『なんにもない部屋のもの選び』など、ゆるりまいさんの暮らしぶりがわかるエッセイも。
今回は、特に「捨てる」ことに対して実用的なことが描かれている『わたしのウチには、なんにもない。2』から、ものを捨てるコツを交えてご紹介します。
1. つねに「今」の自分に必要かと問いかける
私はついついやってしまうのですが、「今は使っていないけれど、いつか使うかもしれないから」という理由でとってある物が意外と多くあります。
ゆるりまいさんの考え方は、こうです。
人はいろいろなものを見たり触れたりして日々「成長」するから、思考や好みも変化していくので必ずしも未来の自分に必要かはわからない。
だからこそ、「今」の自分にとって必要か、必要でないかを判断しているそうです。
確かに、クローゼットの中には、「痩せたら着る予定の服」、「いつか読む予定の本」、「いつか使う予定のソーイングセット」など、未来の自分のための物がたくさん。
これは一掃する必要があるようです!
2.「もったいない」を理由にしない
「もったいないといってとってたって使わなければそれは不用品なんだよな…」
その通り!!!!
使わなければ意味がないですよね。
私の実家も、同じ状態で、「もったいない」が理由で物が溢れているなと感じました。
いつ使うかもわからないものをとっておくよりも、新しいもののためにスペースを空ける方が幸せだなと感じました。
捨てる時は潔く、今の自分に必要がなかったと捨てることにします。
3. 先入観を捨てて、家の中をチェックする
家の中をみわたしてみると案外あるのが当たりまえのものだってじつは必要ないものが多かったりする。
ゆるりまいさんは、寝室をベッドだけにしたいと決めて、棚を処分すること決めました。どうしても最後まで減らせなかったティッシュボックスは、寝る前に持っていくことで解消。
わざわざ置いておく必要はないと、先入観を捨てた結果、理想の寝室を実現できたそうです。
これは少し難易度が高いなと感じましたが、自分の持ち物をフラットな目で見れるように訓練します。
4. 失敗しても「ま、いっか!」と思う
「捨てなきゃよかった」と思うこともある、というゆるりまいさん。しかし、そのような経験はたまーにあるかないかの出来事のよう。
ちょっとの不便に慣れ、なければないなりのアイデアを練る楽しさを見出したそうです。
確かに、やってみて初めてわかることってあるなと思いました。物が少なければ少ないなりの生活になれるでしょうし、それも楽しそうです。
私たちに必要なのは、「どうにかなる!」と勢いを持って捨てることなのかもしれません。
(必要なものしかない、シンプルな部屋に憧れます)
本当に必要なものってそんなにないのかもしれない
ゆるりまいさんの捨てのコツを聞いて、私は物がある生活に慣れすぎていて、今の私にとって不要なもの溜め込んでいるのかもなと気づきました。
知り合いの経営者さんは、ゆるりまいさんと一緒で、部屋に物がないと言っていました。
部屋のシンプルさは、思考のシンプルさに関係しているのかもしれませんね。
「今」の自分にとって必要なものだけにしたら、探す時間も減らせますし、迷いもなくなりますし、いいことづくしかも!
早速週末の時間を使って、わたしも断捨離をしようと思います。
ではまた〜