大切な人との日々が一番の宝物『きのう何食べた?』
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
映画を心待ちにしていた『きのう何食べた?』、仕事終わりに観に行きましたよ〜!
ドラマも最高でしたが、映画はもっと最高でした。
今日はその映画レビューをしていきたいと思います!
漫画版のレビューも書いているのでこちらもぜひご覧ください↓
映画『きのう何食べた?』のあらすじ
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。
穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの
平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか―
シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。
映画『きのう何食べた?』のおすすめポイント
ドラマの延長線上で描かれている映画「何食べ」は、前置きがなく始まるので、ドラマから観ている方はすんなりと「何食べ」の世界観に没入できます。
一方で、初見の方は2人の関係性を捉えるのに少し時間がかかるかも。これから映画を観に行こうと思っている方は、ぜひドラマ版を見てから・もしくは関係図を頭の中に入れてから映画にいくことをおすすめします。
本作のおすすめポイントはこちら。
①2人っきりの京都旅行にドキドキ
今まで「2人で旅行なんてありえない」と拒否していたシロさんから、ケンジに京都旅行を提案するところから物語が始まります。
原作やドラマでは、2人の日常生活が描かれていることが多かったので、観光を楽しむ2人の様子がとても新鮮でした。
キャッキャしたり、途端に不安になったり、情緒不安定なケンジと、大人の余裕でエスコートする何割にも増してイケおじなシロさんのギャップも見所です。
蛇足ですが、わたしは森見登美彦さんの影響で京都が大好きなので、南禅寺がロケ地に選ばれたことにとても感動を覚えました。南禅寺、とても素敵なお寺なので、聖地巡礼もおすすめですよ!
(夏の南禅寺も素敵でしたよ)
②2人を取り巻く仲間たちも健在
ドラマ版ではお馴染みの、小日向さんやジルベールは相変わらずの関係性。
世帯じみた2人の生活を、いい意味でかき回してくれます。
小日向さんの家の冷蔵庫が壊れ、小日向家の冷蔵庫・冷凍庫の品物がシロさん家にお裾分けされるということがあったのですが、食材の豪華さに辟易。
ジルベール、本当に毎日いいもの食べさせてもらってるなああ!
こんなにも尽くしてくれる男性に無条件に愛されるコツを教えて欲しい、、
また、このように変わらない関係性もあれば、変わりゆく関係性も。
シロさん・ケンジそれぞれのご両親と2人の関係に少し波風が立ちます。同性同士の恋人だからこそ、避けては通れないことですよね。
対照的なそれぞれの親類の考え方にも注目して欲しいです。
③やっぱり日常生活が良い!
ドラマチックな京都旅行も素敵ですが、なんと言っても本作の良さはシロさんとケンジの日常生活ですよね。
映画の中でも、大切な日常生活はしっかりと描いてくれていました。ありがたい!
2人の日常生活と言ったら食卓、です。
今回の日々の料理もとても美味しそうでした!
シロさんがケンジのために作った林檎のキャラメル煮。手間暇かけて作ったブリ大根。ケンジと年を越すために仕込んだ黒豆などなど。
ドラマを見ても思いましたが、やはりこの作品から思うことは「大切な人と食卓を囲む幸せ」。
シロさんの手際の良さも健在です!
こうして日常は続いていく
京都旅行という非日常から始まった物語ですが、しっかりと2人の日常が描かれた作品でした。
(おそらくですが)ドラマよりもアドリブが多かったせいか、2人の雰囲気がとても自然だったなという印象です。
2人の毎日はこうやって始まり、こうやって続いていくんだなあと生活が想像できるような、そんな映画です。
悩んだり、すれ違ったり、心配したり、分かち合ったり、そういう当たり前の日々が描かれる一方で、大切な人と一緒にすごせることは当たり前ではなく、この何気ない日常こそが宝物であると強く感じさせられました。
親、兄弟、恋人、夫婦、大切な人がいる全ての方にぜひ見ていただきたい作品です。
ではまた〜
▼マンガ版『きのう何食べた?』のレビューはこちら