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ファシリテーターのあり方を整える"3つ"のTips
こんにちは。お盆も過ぎ、まだまだ暑さが残りますが、少しずつ夏の終わりを感じますね。
足元、肩書きはCFOですが、様々な探索活動にファシリテーターとして活動しています。そのような中、これは実務で役に立つかもと感じた「ファシリテーターのあり方を整える"3つ"のTips」をご紹介します。
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はじめに_「場」とファシリーテーター
会社・組織運営を行う中で、参加者の声を場に出し、組織的なアイデアを作り出すことが求められることがありますよね。具体的には、活動の振り返り(レビュー)やプランニング、はたまた1on1という場面でしょうか。
このような場は予定調和的ではなく、どこに辿り着くかをみんなで探索するクリエイティブな「場」です。とはいえ、完全な自由演技の場でもなく、ある程度の流れや参加者の意識状態がデザインされています。
このデザインと運用の役割を担っているのがファシリテーターです。
そして、ファシリテーターは論理的な思考や問いの設計、前提情報の共有方法、資料作成や利用するツールなど"Doing"レベルのスキルも重要ですが、それと同じくらい、"Being(あり方)"が「場」に大きく影響します。
そこで、この記事ではファシリテーターのあり方を整える3つのTipsをご紹介していきます。
01.アンテナ_直感と直観
まず、ファシリテーターがどんな「アンテナ」を張っているのか?という話をします。
場をファシリテートする際に、「ん!?」という違和感やざわつき、これだなという通った感触など、いろいろな体感覚を使っていますよね。このような言葉になる前の体感覚を「チョッカン」と呼んでいます。
この「チョッカン」、感じにすると「直感」「直観」と書けます。この違いはなんでしょうか。平野さんのこのPOSTがヒントになりました。
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そして、「直感」と「直観」の今の所の私の解釈を書いてみます。
まず、「直感」は違和感やこっちの方だと言葉にならないがそう感じるという感触。ゾワゾワ、ピン!、ん!?というアンテナに何かが引っかかった状態という感じです。
一方、「直観」は物事を見切っており、その根拠も説明可能でゴールイメージも分かっているという確信がある状態。夢で答えがわかったということも近しい状態ですね。身体感覚的には背骨にエネルギーが通る感触です。
言い方を替えてみると、直感で問いが立ち、直観でイメージとアプローチ(仮説)が分かる。という感じかもしれません。
「直感」と「直観」を定義づけられるとよりクリアに使いこなしていけそうです。
『#DEEPLOOKING』
— 宮澤 佑輔 (@shapescpa) August 27, 2023
人は生成AI時代に、より「感と観」が求められるようになる
本では先人たちが取り組んできたことや、具体的な取り組み方法を書いている
自己・世界と向き合うスタンスや観察する具体的な技法
いつかこんな本を書きたいし、このテーマを暮らしと仕事に活かすべく日々鍛錬したい pic.twitter.com/6wzhr1L7lE
02.スタンス_受容と解釈
次に、場へのスタンスです。ファシリテーターは「場」に対して、ジャッジメントを手放して観察(受容)することと同時に起きていることを解釈することが求められます。このスタンスを一流の歌手の曲から学び取ることができます。
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先日、Mr.Childrenの「Sign」の歌詞をふと見返す機会がありました。その中で、「すべてのものから送られるサイン もう何一つ見落とさない」という歌詞が目に飛び込み、ユーミンの「やさしさで包まれたなら」の「目にうつる全てのことはメッセージ」という歌詞と同じだなと思い出しました。
そこで、二つの曲の歌詞を並べてみると、「ありふれた時間」や「カーテン、木漏れ日」と、ともに日常をつぶさに観察し、それに対して愛しさや、やさしさを感じています。
まさに目の前の世界をありありと「受容」しているLOVEそのもの。加えて、いかに世界からメッセージを受け取るか?という解釈について歌っています。
ファシリテーターの役割は場をつぶさに観察・受容し、いかに解釈していくかが大切ですから、一流の曲から学ぶことがたくさんありそうですね。
03.メタファー_歌とダンス
最後に、ファシリテーターのあり方のメタファーとなる「歌とダンス」を取り上げます。
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歌:ボイスコーチング
先日ボイスコーチングを受け(リンク)、バイブレーションそのものである「声」が世界に直接影響を与えることができることと、人それぞれが立ち返ることができる「自分の声」があることを知りました。
ダンス:コンテンポラリーダンスのワークショップ
コンテンポラリーダンスのワークショップで、身体は動き出すものだと知りました。瞬間瞬間に動き出す、起こりに身を任せるのであれば、ダンスは今の連続です。ダンスはコンテキストを生むのは少しの意図と多くの偶然の結果なんだと感じました。
対話的な場は、参加者のバイブレーションが場を生成し、そして、その生成がライブです。すなわち、ファシリテーターはいまここに立ち続けることが求められます。コンテキスト(文脈)は非常に重要ですが、立ち上がる現実は常に今の連続。だからこそ、バイブレーションを全身で感じ、しなやかに今ここに留まり、じっと見つめることが役立ちます。
「歌とダンス」はファシリテーターの活動のメタファーになりそうです。
おまけ:指揮者というメタファーもある
指揮者というのは五次元、ないしは四次元の領域で仕事をしていると感じているそうです。素人から見ると指揮者は、タクトを振っているだけのように見えますが、そのような三次元的な目に見える部分ではなく、むしろテレパシーで意識を飛ばして団員をつなげるのが指揮者の仕事だと話していました。
おわりに
今日のnoteでは、「クリエイティブな場の生成」に役立つ、アンテナ(直感と直観)、スタンス(受容と解釈)、メタファー(歌とダンス)についての気づき事項を書きました。
2023年の夏ももうすぐ終わりますね。来週は8月最後のスプリントです。頑張りましょう。ありがとうございました。
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![宮澤 佑輔](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71703368/profile_f76c68a491357a59b8c87f5201c2cb2b.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)