【書評】海の上のピアニスト
もう年が明けてから数か月がたとうとしてますね。
もしあなたが社会人ならば、とにかく時間の流れが速いと思いませんか? これは気のせいではありません。一年が人生で占める割合と言うものは、五歳の時は人生の五分の一ですが、三十歳の時は三十分の一となってしまうわけです。自分の中で、どんどん一年のありがたみというか価値がなくなっていくわけですね。
あと、最近めっきり過去を懐かしむ事がなくなりました。子供の頃の方が、ノスタルジーに浸る時間が多かった気がします。それとまあ、年齢を重ねるごとに、選択肢が段々少なくなっている事をなかば強制的に実感させられます。徐々に人生の道が狭まっていく……。暗い話でもしたいのか、とお思いでしょうが、違うんですね。選択肢が少なくなると、不思議と気持ちが楽になってきました。他に道が無いから、この道を行くしかないという気持ちになってくるんですよね。何かもう人生をやり直さなくていいんだな、と思うと気持ち的に楽になるモノでして、今までの繰り返しではなく、新しい事をやっていこうという前向きな気持ちになります。自分でも、人生の終わりが見えてついにヤケクソになったか、と思ってたんですが、どうやらちゃんと法則があるらしいです。
その名も「決定回避の法則」と「現状維持の法則」。
決定回避の法則とは?
人は選択肢が多くなると逆に行動を起こせなくなる、何も選ばなくなる。
現状維持の法則とは?
人は選択肢が広がり過ぎるとかえって普段と同じものを選んでしまう。
どうですか?
月日を重ねる事は、悪い事ばかりじゃないですね。
ちなみに上記の法則を参考にしたと思われる小説があります
「海の上のピアニスト」
是非読んでみて下さい。