足の小指をぶつけないために
テーブルや椅子の脚に、自分の足の小指をぶつけてしまうことはありませんか?
思わず飛び上がってしまうあの痛さを避けるためにできること、あります!!
足の小指をぶつけてしまう原因は?
足の小指をぶつけてしまう原因、それは「脳が小指を体の一部だと認識していないから」です。
脳が体の一部と認識していないので、距離感を間違えてしまいぶつけてしまうのです。
ここが体ですよ、と脳が認識するのは、脳と体のすみずみをつなぐ神経の働きです。
神経は脳からの命令を体の各部分に届けたり、体が感じたことを脳に伝えます。
足の小指は脳から1番遠いため、脳からの命令がそもそも届きにくい場所です。
さらに、足の小指を意識して動かすことは日常生活ではまずないでしょう。
そのため足の小指に命令を届ける神経は衰えやすいのです。
脳の命令を体のすみずみまで届けるのが神経(運動神経)の働きですが、もう一つ大事な働きがあります。
それは体の感覚を脳に返す働きです。
例えば手で触れたグラスが冷たいと感じたなら、手から神経を伝わって脳にその刺激が届いたのです。
この神経を感覚神経と言います。
普段靴下や靴で覆われていることの多い足、さらに小指からの感覚を敏感に感じようとはあまり意識しないでしょう。
そのため、足の小指から脳につながる感覚神経も衰えやすい神経といってよいでしょう。
足の小指と脳をつなげる
足の小指をぶつけてしまうのは、脳からの命令を伝える運動神経も、脳へ感覚を伝える感覚神経も両方とも衰えてしまっているせいです。
ということはこの神経の働きをよくすればぶつけることも少なくなるわけですね。
足の小指から脳をつなぐ神経の働きをよくする最も簡単な方法は「触ること」です。
「ここは私の体の一部!!」と言い聞かせながら事あるごとに足の小指を触りましょう。
湯船に浸かっている時などチャンスです。
この時、手で足の小指を触れている感覚がメインかもしれませんが、足の小指を意識して「触られている」という感覚があるかを確かめてみましょう。
だんだんと「触られている感」も強くなってくるはずです。
そして足の小指を手で動かしてみましょう。
上下に動かしたり回したり。
慣れてくると、手を使わないでも動かすことができるようになりますし、指のハラが床に触れている感覚も強くなってくるはずです。
このように、足の小指と脳をつなぐ2種類の神経の強化を図れば、脳が小指を体の一部と認識し、ぶつけることもいつのまにか減ってくるはずです。
足の小指だけでなく、例えばエクササイズの最中に、手の平や足の裏、背中などがマットに触れている感覚などを意識して感じ取ってみましょう。
ボールやバンドなどのプロップスを持つ時も、持った感覚を脳に返すように意識してみましょう。
体を動かせ、という指令を伝える運動神経だけでなく、体の感覚を脳に伝える感覚神経も意識して使うことで、体の動きはどんどんよくなります。
普段の生活でも感覚神経を意識することで、体の動きが変わってきます。
是非試してみてくださいね。
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