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いまどきのままごと(Society 5.0)

「ままごと」は高度な遊び

ままごとってね、かなり、発達が進まないとできません。

こどもたちのなかで、ものすごいことが起きているのだけれど、さらっとみていると、

その子の家庭の生活のようすが、手に取るように見えるので、正直、めっちゃおもしろいです😁

ほぼ正確に再現しているとおもわれる、やり取り。

家庭がそれぞれ違うので、噛み合わない会話も面白いです。

子供たちにとって、目の前でパパやママが繰り広げる日々の生活しか、家庭の再現はないですからね?

さて、では、いくつかのポイントにわけてみていきましょう。

Point①知識および技能

そもそも、ままごとに使う玩具(道具)を知っているかどうか、使えるかどうか。等、生活にかかわるたくさんの経験をしてきたかどうか。

これまで子どもたちが生きてきたなかで、ままごとに繋がる経験があるかどうか、です。

これがないという子どもは、ほとんどいないのですが、たとえば、調理する場面をみたことがなければ、再現しようにも、そもそものインプット情報がないということになります。

以前担任した3歳児さんで、子どもと一緒に買い物にいったことがありません。というご家庭がありました。子どもは常に誰か大人がみているか、園に預けている間に買い物は済ませる。お母さんは一緒につれていくことが「怖い」といわれていました。

(それが良いか悪いかは、ここではご家庭の判断としておきます。)

Point②思考力、表現力、判断力等

当然、園には家庭と同じものはほぼありません。
これは、それぞれの園の方針などでも違うでしょうが、いわゆるおままごとセット的な、「玩具」が素晴らしく揃っているところもあるでしょうし(色、素材も様々)、本物の食器や調理器具などが用意してある園もあるでしょう。手作りのものがたくさんある園もあるでしょう。

でも、自分のおうちと全く同じものが、そっくりそのままあるわけではないはずです。

そのなかで、お料理をする真似っこや配膳をしたり、会話をしたり。生活を再現する。すべて、自分の中にある記憶をたぐりよせて、園にある環境のなかで再現するわけです。

再現するためには、表現する力も育っていないといけません。

みたてて、やってみる。全く同じではないけれど、同じとして扱う(妥協してるのかもしれませんね)

そういう、いろいろな力がなければ、ままごとが進みません。

Point③学びに向かう力、人間性等

そして、ままごとは一人ではできないんです。

一人で(一人遊び、平行遊び)から、誰かと一緒にすることが、ままごとが成立する条件です。

つまり、なにかというと…

「役割分担」ができるかどうか。

これができるようになるのがだいたい5歳ぐらいなんです。

それぞれに生活経験が違うなかで、誰かの役になりきって、相手のことを受け入れながら、楽しさを見いだして遊ぶ。
ここが高度なんです。
すすんでくれば、現実ではあり得ないような設定を共有しながら遊び始めたりもできます。

子どもたちは、素晴らしいんです。

Society 5.0時代のままごと⁉

さて、先日、年長児のままごとが、おもしろい設定で遊んでいたのでご紹介します。

小学生(子ども役)、お母さんやお姉さんもいました。
ある男の子がいいました。
「ぼく、目覚まし時計の役ね~」

なんなん?それ?
目覚まし時計役???

もう、面白いことが始まる予感しかないですよね😁

私はすぐ近くで、ままごとには加わらず、そっと聞き耳を立てていました。

 目覚まし時計役の子どもは、
「ピピピピ!朝です。あさです。そろそろ起きましょう。」

とおこし始めました。

そのあとです。

「ご飯の準備ができています。食べてください。」

「そろそろ、学校へ行く時間です。」
「いってらっしゃい!」
「ピピ~!ピピ~!ランドセルを忘れています!ランドセルを忘れています!取りに帰ってください!」
(終始機械音の声色で…)

っ!!!
目覚まし時計がお母さんの役割をしているんです。

え?
Society 5.0なん?
よくよく考えてみると、朝の一連の流れ、いままでお母さんがしてきたことの多くをリアルに「目覚まし時計」がやってくれるようになるかもしれない…

小学生役の子どもは受け入れていました。普通に会話をして、ままごとが進みます。
お母さん役の子どもは料理をしたり、家を整えたりしていました。

いつの時代も人気のペット役もいましたけどね(ピューマでしたよ。なんでピューマなん?でしたけどね。野性味溢れる感じでなりきっていました…)

何年も保育の現場にいますが、子どもがなりきる役が、AIだなんて…

お母さんの役割も考えさせられました…

保育所保育指針にそって

さて、おきづきでしょうけれども、おままごとを指針にそって考えてみました。

このままごとが成立するためには、5歳ぐらいと書きました。

私は、0~2歳の知育講座を行っています。

子どもたちが賢く幸せに育つためには0~2歳のときに知育をスタートさせてくださいとお話ししています。

おままごとについても同じなんです。

突然5歳になるわけじゃないです。
子どもたちは、生まれてから、一つ一つその成長にあった環境のなかで、適切な教育をうけることで、その子の可能性を最大限に活かし、引き出ながら、成長発達を積み上げていきます。

そう、積み上げるのです。

長く保育所や幼稚園、こども園に務めてきましたが、大体どこに行っても就学前児(年長児)の先生が謝辞を受けます。
私は長く0~2歳を受け持ちました。
園の先生たちも分かっているかどうか怪しいですが、こどもは突然年長児にはなりませんからね?
0歳がなければ絶対に5歳児にはなりえないんです。(ええ、そうですよ。嫉妬してますけど、なにか?😁)

保育の現場で0歳児の担任が一番特別だと私は思っています。
ここがすべてのスタートだからです。

成長、発達は積み上げるものなんです。とばすことはできません。仮に何か大切なことをとばしてしまうと、必ずと言っていいほど後からやり直そうとしますよ。
その発達にあった年齢ではないときに、違う形で取り返そうとするんです。人間の発達って、そういう風にできています。

だから、0歳1歳2歳が大事なんです。

もしもあなたのお子さんにままごとを楽しんでほしかったら、0歳からの知育をお勧めします。

0歳の時にやらなくてはいけないことがたくさんあるんです。

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